研究課題/領域番号 |
19K10271
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大河内 孝子 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (90398280)
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研究分担者 |
野添 悦郎 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (40208351)
中村 典史 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (60217875)
神谷 亨 (金 亨燮) 九州工業大学, 大学院工学研究院, 教授 (80295005)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 唇顎口蓋裂 / 三次元写真 / 術後シミュレーション / 三次元画像解析 / 相同モデル / 三次元画像計測 / シミュレーション画像 / 口唇口蓋裂 / 三次元計測 / 口唇外鼻形態 |
研究開始時の研究の概要 |
口唇裂患者は,手術後も口唇外鼻に変形が残存しており,成長の終了を待って外鼻修正術を行うことが少なくない.患児やその家族にとって変形の残存は精神的、社会的問題を生むことが多い.これまで患児とその家族に対し術後どのような形態になるかを提示することは困難であった.しかも外鼻の変形は三次元的に複雑な形態をしており術式は多種にわたるため術後の顔貌を術者でさえも予測することは難しいことが多い.そこでこれまでの術前後変化をもとに予想顔貌の作成に着目した.また,三次元計測装置の発展で連続した 画像が撮影可能となり,動きに関しても撮影可能であるため今後さらに四次元の評価へと発展させていく予定である.
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研究成果の概要 |
本研究は片側性唇裂患者に対する外鼻修正術前後の三次元画像を解析することで術前に術後の予想顔貌をシミュレーションすることを目的とした。解剖学的計測点を用いて13名の患者の平均移動距離および移動方向を計測した。また片側性唇裂の場合、健側に近づけることが重要となる。そのためには顔貌の正中線を設定することが最も重要となってくる。その手法としてアルゴリズムを開発する九工大のモアレシステムを顔に応用することでこれまで撮影した画像の正中線を設定していく。九州工業大学にて正中線設定のためにモアレ画像を使って顔貌の重心を計測することで正中線を明示する研究をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの三次元計測研究は、学術的にも今後の口腔外科における唇裂治療にとって必要不可欠な分野であり唇裂のみならず顔貌の三次元計測研究の発展に寄与する研究といえる。 今後の展望として正常人平均顔(相同モデル)の外鼻形態に近いより自然な鼻尖の位置・角度、鼻翼の形態を三次元シミュレーションするソフトの開発をおこなうとともに、口唇周囲の形態をより正常人に近づける手術手技の確立をおこない、今後の唇裂患者治療向上の一助とすることを目指す。
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