研究課題/領域番号 |
19K10275
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
宮坂 孝弘 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (30190755)
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研究分担者 |
宮澤 敦子 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (00706997)
古賀 陽子 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (10392408)
近津 大地 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (30343122)
八重垣 健 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (40166468)
里見 貴史 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (70276921)
松野 智宣 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (80199827)
米山 勇哉 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (10759799)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 幹細胞 / 再生医療 / 口腔粘膜 / 細胞シート / ケラチノサイト / ePUKs / 幹細胞マーカー / 幹細胞様細胞 / 多分化能 / 口腔粘膜ケラチノサイト / 口腔粘膜シート / 口腔粘膜上皮細胞シート |
研究開始時の研究の概要 |
近年、口腔外科手術や外傷などによる口腔粘膜欠損の治療には、再建治療に代わり再生治療が用いられるようになったが、免疫拒絶反応や侵襲性は軽減されたものの、シート中に含まれる幹細胞の数に問題があり、満足のいく結果が得られていない。そこで我々は、口腔粘膜上皮細胞より採取し独自の方法で培養した幹細胞様ケラチノサイト(ePUKs: epithelial Pop Up Keratinocytes)の細胞特性に注目し、ePUKsを大量に産生分化させた新たな口腔粘膜上皮細胞シートを開発する。この画期的な方法は、口腔粘膜の新たな再生医療に留まらず、現状の欠点を払拭する新たな角膜移植の道を開く研究である。
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研究成果の概要 |
口腔粘膜より単離したケラチノサイトから産生されたePUKs (epithekial Pop Up Keratinocytes)のin vitroでの生物学的評価を行った。培養を開始し、80%コンフルエントになった後培養上清中にePUKsが産生され始めた。ePUKsの細胞サイズは単層培養ヒトケラチノサイトと比較して小さく、また細胞生存率も高い結果となった。さらに本研究では採取したePUKsを播種し培養することでePUKsのモノレイヤーから産生されるpop-pop細胞についての評価も行った。またePUKsを用いた口腔粘膜シートを作製し、その評価をin vitro 免疫蛍光化学染色で行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床現場で必要となる質の高い十分量の幹細胞を採取、また生産することは難しい。本研究では口腔粘膜から、より幹細胞に近いヒト口腔粘膜由来のケラチノサイト"epithelial pop-up keratinocytes (ePUKs)" を獲得する事が出来た。一度に大量の幹細胞様ケラチノサイトを生産・採取することができれば将来、臨床現場において非常に有用な再生医療材料となるであろう。またePUKsに多分化能が認められたのなら、ePUKsで作製された細胞シートは口腔粘膜再生のみならず様々な組織の再生に役立つことが期待できる。
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