研究課題/領域番号 |
19K10286
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 (2022-2023) 大阪大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
天野 克比古 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (20448129)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 分子標的薬 / 顎骨壊死 / 動物モデル / ビスホスホネート製剤 / チロシンキナーゼ阻害剤 / 分子標的治療薬 / 血管新生阻害薬 / 骨代謝 / 破骨細胞 / 実験モデル |
研究開始時の研究の概要 |
分子標的薬である血管新生阻害薬、Anti-VEGF抗体やTyrosine kinase inhibitors (TKIs) では抗腫瘍効果を示す一方、口腔副作用として顎骨壊死が報告されている。顎骨壊死は破骨細胞機能を抑制するBsp製剤や抗RANKL抗体という骨修飾薬に関連することが分かっているが、 Anti-VEGF抗体やTKIsがそれを発症させる機序は十分に解明されておらず、生物学的実験モデルは確立されていない。本研究では遺伝子改変マウスを駆使して抜歯モデルを作成し発症機序の解明に努める。本研究結果は、分子標的薬に関連する顎骨壊死の実験モデルや分子基盤の確立に役立つと考えられる。
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研究成果の概要 |
分子標的治療薬が関連する顎骨壊死の実験モデルとして、C57BL/6マウスにおける抜歯モデルを作成し、Bisphosphonate製剤及びTKIsであるスニチニブを投与し抜歯窩の治癒を評価した。対照群、ゾレドロン酸腹腔内注射群、スニチニブリンゴ酸塩経口投与群、ゾレドロン酸注射+スニチニブリンゴ酸塩経口投与併用群の4グループの作成を行った。抜歯後の上皮化やマイクロCTを用いた骨性治癒の評価を行ったところ、有意な差を認めず、ヒトで観察されるような骨露出という病態は再現されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、高齢化社会を背景に、様々な製剤に起因すると考えられる顎骨壊死の発症のリスクが増えている。進行例に対しては歯科口腔外科的な治療を行っても、予後不良となり治療に難渋する。そのため、本研究のような動物モデルの作成や分子機序の解明はより良い治療法の開発に繋がると考えている。成果としては本研究期間中に行った実験においては有意な差を得られなかったものの、今後さらなる検討を重ねていきたいと考えている。
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