研究課題/領域番号 |
19K10292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
宮崎 晃亘 札幌医科大学, 医学部, 教授 (10305237)
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研究分担者 |
中井 裕美 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (80792126)
小林 淳一 札幌医科大学, 医学部, 訪問研究員 (80404739)
土橋 恵 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50815264)
宮本 昇 琉球大学, 医学部附属病院, 助教 (80749565)
笹谷 聖 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10815715)
岡本 準也 札幌医科大学, 医学部, 助教 (10749592)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | がん免疫療法 / 口腔がん / 免疫逃避機構 / 免疫チェックポイント阻害薬 / シスプラチン / がん幹細胞特異抗原 / がんペプチドワクチン療法 / がん特異抗原 / バイオマーカー / 腫瘍微小環境 / 個別化・複合免疫療法 / がん幹細胞 / HLA class I / HLA / がん抗原 |
研究開始時の研究の概要 |
がん幹細胞は非がん幹細胞と比較して化学療法、放射線療法、分子標的療法など既存の治療に抵抗性を示し、臨床上再発・転移の主要因として患者予後を大きく左右することが知られている。次世代がんワクチンとして期待が高いがん幹細胞抗原を標的とする免疫療法の開発ならびに免疫療法の有望なバイオマーカーの発見とコンパニオン診断法の確立により、口腔がん患者に対する個別化・複合がん免疫療法の提供が可能になるものと考えられる。 本研究成果は、口腔がん集学的治療の限界を補う新たな治療法として、口腔がんの治療成績やQOL向上に直結することから国民の健康増進への貢献度が高い重要かつ急務の課題である。
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研究成果の概要 |
口腔扁平上皮癌(OSCC)の腫瘍浸潤先端部(IF)におけるHLA class Ⅰの発現、腫瘍中心部(TCe)の実質におけるFoxP3陽性 T細胞、IFと TCeの間質におけるCD45Ro陽性 T細胞の存在が予後予測因子として抽出された。OSCC細胞株とHLA-A24拘束性細胞傷害性CTLのペアを樹立した。OR7C1が口腔がん幹細胞に選択的に発現し、治療抵抗性のがん幹細胞に対する免疫療法の有力候補と考えられた。CDDP処理によりOSCC細胞上のPD-L1発現が亢進し、HSF1-HSP90軸が重要な役割を果たすことを明らかにした。殺細胞性抗がん薬との複合免疫療法が有効である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん特異的免疫応答を誘導するペプチドワクチンの開発はがん免疫療法の根幹をなす重要な課題である。がん幹細胞を標的とした免疫療法の開発や免疫逃避機構の解明など多方面での研究開発を進めることにより、作用機序の異なる複数の免疫療法や化学療法を組み合わせた併用療法の臨床応用が可能になるものと考えられる。
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