研究課題/領域番号 |
19K10296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
松本 剛一 金沢医科大学, 医学部, 教授 (60199867)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脂肪組織由来幹細胞 / 骨再生 / 足場 / β-TCP / ゼラチンスポンジ / osteoblasts / endotherial cells / 脱分化脂肪細胞 / 骨芽細胞 / 再生医療 |
研究開始時の研究の概要 |
①ADSCおよび DFATからの培養骨の誘導:ADSCおよびDFATを分離し、骨誘導培地で培養骨を誘導する。誘導した培養骨の分化度を解析しADSCとDFATから誘導した培養骨の特徴の違いを明らかにする。②ADSCおよび DFAT由来培養骨の生体内における骨形成能の解明:ラット皮下あるいは頭頂骨々欠損部に、培養骨を移植し、骨形成能について解析する。③未分化ADSCおよび DFATの生体内における骨再生能の解明:骨欠損部に未分化なADSCあるいはDFATをバイオセラミックスと共に移植し、再生骨の特性について解析を行う。④放射線照射骨に対するADSCおよび DFATの骨再生効果についての解明を行う。
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研究実績の概要 |
方法①脂肪幹細胞(ASC)から骨芽細胞の誘導:6-8週齢SD系♀(XX)ラットの鼠蹊部、後腹壁脂肪組織をコラーゲナーゼ処理した後に遠心分離を行いASCを採取。採取したASCをサプリメント(0.1μMデキサメタゾン、50μgアスコルビン酸、10mMβグリセロフォスフェイト)を添加した骨分化誘導培地で3週間培養して骨芽細胞(培養骨)を誘導した。②①で採取したASCあるいはサプリメントで誘導した培養骨をβTCP含有のゼラチンスポンジ(担体)に播種し、ラット頭蓋骨欠損部位に移植して骨再生治療を行った。 結果①ASCにサプリメントを添加して培養を行うと、1週間後にアルカリフォスファターゼ活性の上昇がみられ、3週間後には細胞にノジュールの形成がみられ、アリザリンレッド染色で陽性を示す、骨芽細胞の誘導が確認された。②ASCおよび培養骨は担体表面に接着して生着することを確認した。③未分化のASCあるいは誘導した培養骨を担体に播種し、ラット頭蓋骨欠損部に移植した。移植8週間後に頭蓋骨を摘出しエックス線解析したところ、対象(担体のみ移植)に比べて、骨欠損部の縮小化がみられ、特に未分化ASCを移植した群において、その傾向が顕著であった。
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