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一過性局所脳虚血/再灌流モデルを用いた遠隔虚血コンディショニングの効果

研究課題

研究課題/領域番号 19K10298
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

百田 義弘  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (60247880)

研究分担者 中込 隆之  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80434950)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード一過性局所脳虚血 / 神経幹細胞 / 虚血耐性 / 海馬歯状回 / 虚血耐性現象 / 神経再生 / 反応性アストロサイト
研究開始時の研究の概要

脳血管障害は歯科医療の分野においても影響力は多大であり神経機能の回復は重要な研究課題である。本研究は、虚血により誘導される内在性神経幹細胞の動向に主眼を起き神経再生機転の観点から研究を行う点ではこれまでにない着眼点であり、脳血管以外の血管に対する遠隔虚血操作により大腿動脈血流を一時的に遮断することで神経再生能が亢進することが明らかとなれば虚血再灌流後の合併症防止に重要なstrategyを提供すると考えられ、臨床上極めて重要な研究課題であり国民の有益性に大きく寄与すると思われる。

研究成果の概要

非致死的な遠隔虚血負荷操作が、中枢神経再生機転に与える影響を検討した。実験はCB17マウスをFA群:両側大腿動脈、MCA群:左側中大脳動脈、CA群:左側頸動脈の3グループに分け虚血再灌流操作を行った。免疫組織化学染色法により神経幹細胞の発現様式を解析した。その結果、遠隔虚血負荷によって海馬歯状回の内因性神経幹細胞の誘導が活性化する可能性が示唆された。また、組織の修復に関与する反応性アストロサイトの存在が示唆され、虚血耐性の獲得に神経幹細胞、アストログリアが神経再生機転に大きく関与することが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

不可逆的致死的脳虚血が生じる前に非致死的虚血負荷が加わることで、虚血傷害部位のみならず海馬歯状回においても神経再生能の亢進が示された。さらに、非致死的な虚血負荷が責任動脈以外の血管においても神経再生機転の亢進に関与することが明らかとなった。以上の結果から、非致死的な虚血負荷があらかじめ加わることにより致死的虚血に対し脳保護作用を獲得することが示され術後のリハビリテーションにも大きく寄与する可能性があり社会的意義は大きいものと考えられた。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Effects of remote ischemic preconditioning on central nervous system regeneration2021

    • 著者名/発表者名
      Hasegawa A, Matsuyama T, Momota Y
    • 雑誌名

      J Osaka Dent Univ

      巻: 55(1) ページ: 35-40

    • NAID

      130008067730

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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