研究課題/領域番号 |
19K10312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
合田 啓之 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (00464371)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 口腔癌 / 頸部リンパ節転移 / 遺伝子診断 / リンパ節転移 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔扁平上皮癌における最も重要な予後因子はリンパ節転移の有無である。本研究では、原発組織(生検組織)または、血清の網羅的遺伝子解析(マイクロアレイ解析)結果を用いたリンパ節転移診断アルゴリズムを構築し、cN0 症例のなかで、頚部リンパ節転移の可能性が高い症例のみを抽出する、リンパ節転移診断遺伝子アルゴリズムを構築することが目的である。本研究は、アルゴリズムの構築による cN0 症例における治療成績の向上、過剰医療や不足医療による医療費の削減、標準治療の確立という EBM に基づいた cN0 症例の治療方針へのパラダイムシフトにつなげることを最終目標としている。
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研究成果の概要 |
口腔扁平上皮癌における最も重要な予後因子はリンパ節転移の有無である。本研究では、原発組織の遺伝子発現プロファイルに基づいた機械学習によるリンパ節転移予測の可能性について検討した。口腔扁平上皮癌一次症例の原発腫瘍よりtotal RNAを抽出し、マイクロアレイによる網羅的遺伝子発現解析後、サポートベクターマシン (SVM) を用いてリンパ節転移予測モデルを構築した。その精度を評価したところ感度 60%、特異度 100%、正確度 80% であった。口腔扁平上皮癌において原発腫瘍の遺伝子発現プロファイルを用いた機械学習が、頸部リンパ節転移予測に有用となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、原発組織(生検組織)または血清の網羅的遺伝子解析から頸部郭清術の真の適応症例のみ抽出する遺伝子アルゴリズムを構築することである。厳正な適格症例の選択基準が遺伝子解析によって行われ、センチネルリンパ節生検の手法による適切な郭清領域に対する治療が行われれば、治療成績の向上、過剰医療や不足医療による医療費の削減が見込まれ、標準治療の確立という EBM に基づいた cN0 症例の治療方針へのパラダイムシフトにつなげることができると考えられる。また、他領域への適応等による医療界全体への波及効果をも期待できる研究と考えられる。
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