研究課題/領域番号 |
19K10314
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
加美 由紀子 九州大学, 歯学研究院, 助教 (60552023)
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研究分担者 |
筑井 徹 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (10295090)
栂尾 理 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10452749)
大賀 正浩 九州大学, 大学病院, 診療放射線技師 (60380474)
吉浦 一紀 九州大学, 歯学研究院, 教授 (20210643)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | MRI / compressed sensing / 口腔癌 / head and neck |
研究開始時の研究の概要 |
近年、Compressed Sensing(CS)の登場により、十分な画質を確保した上でMRIの高速撮像が期待できるようになったことから、本研究では、CSを使用してdynamic contrast enhanced MRI(DCE-MRI)の大幅な高速化により造影剤到達時の信号強度変化を詳細に捉えることで、より正確なBFのパラメーターを算出する。また、高時間分解能DCE-MRIデータとASLデータとを比較検討することで、病変の血流量・微小血管密度を総合的に判断し、最終的には、得られたバイオマーカーと病理組織との対応を検討する。
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研究成果の概要 |
近年登場したMRIの高速撮像法であるCompressed Sensing(CS)を用いて頭頸部領域の病変が正確に描出されることを証明するために、まず、CSを用いて撮像した画像が、従来のMR画像と比較して同等あるいは高いSNR を保ち、病変の検出やイメージクオリティに関して遜色ない画質であることを確認して国際雑誌に発表した(Acta Radiologica Open 2020)。さらに、CSを使用して取得した3Dデータから再構成した2D画像が、従来の2D画像やCTで取得した画像と比較して十分な信頼性を有することを証明し、国際雑誌で発表した(European Radiology 2023)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、CSという新たな高速撮像法を顎顔面領域に取り入れ、2D撮像の1/3以下の時間で3D画像を取得し、その画像が臨床的に十分有用であることを示した。 過去研究ではMRIは口腔癌の浸潤範囲をoverestimateしていると報告されているが、本手法では、病理所見との比較によりoverestimateが抑制されていることを示した。この要因として、高速撮像により口腔癌の造影タイミングに合わせたデータ取得が可能となったことが考えられた。我々が示した手法は腫瘍の浸潤範囲を正確に描出するための標準的な画像診断法となる可能性があり、その臨床的意義は大きく、口腔癌の画像診断の発展に大きく寄与すると考える。
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