研究課題/領域番号 |
19K10315
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大山 順子 九州大学, 大学病院, 講師 (70294957)
|
研究分担者 |
森山 雅文 九州大学, 歯学研究院, 教授 (20452774)
中山 二郎 九州大学, 農学研究院, 教授 (40217930)
梶岡 俊一 国際医療福祉大学, 福岡薬学部, 教授 (90274472)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | シェーグレン症候群 / IgG4 関連涙腺唾液腺炎 / IgG4関連涙腺唾液腺炎 / 腸内細菌叢 |
研究開始時の研究の概要 |
腸内細菌叢の変化に伴う腸管免疫の変化が全身の免疫調整ネットワークの変調を引き起こすという種々の報告に基づき、腸内細菌叢の変化に伴う免疫系の変調がシェーグレン症候群(SS)、IgG4 関連涙腺唾液腺炎 (IgG4DS)の発症、 病態の進展にどのように関与しているかを検討する。それぞれの疾患について診断時の腸内細菌叢の構成異常の解析に加えて、治療による病態の変化と腸内細菌叢の関係を検討する。またモデルマウスを用いて腸内細菌叢を変化させることでどのように唾液腺炎が変化するかを検討し、腸内細菌叢のコントロールと唾液腺炎の関係も解析する。
|
研究実績の概要 |
腸内細菌叢の変化に伴う腸管免疫の変化が全身の免疫機構のネットワークに変調を引き起こして疾病の発症や増悪に関与するという種々の報告に基づき、腸内細菌叢の変化がシェーグレン症候群や IgG4関連涙腺唾液腺炎の発症や病態の進展にどのように関与しているかを検討することを目的として研究を行っているが、新型コロナウイルス感染症拡大以降、患者からの便検体の採取に同意が得られない状態が続いていたが、本年度後半になってようやく一部の患者から同意が得られるようになってきた。 本研究はシェーグレン症候群、IgG4 関連涙腺唾液腺炎の病態の進展に関与する因子を検討することが、最終目的であることから、便検体の採取ができて症例が集まるまで、シェーグレン症候群の病態の最終段階と考えられる、シェーグレン症候群発症後に悪性リンパ腫を発症した症例、悪性リンパ腫の発生には至っていないが、耳下腺にリンパ上皮性病変を有する症例について、シェーグレン症候群診断時と悪性リンパ腫発症時の病理学的検討に加えて、その途中の耳下腺にリンパ上皮性病変を発症した時画像所見の解析を加えて、このような病態の変化が生じる要因を臨床、病理学的に検討を行っている。これらの患者についても病態の発症後ではあるが、腸内細菌叢の検討も加える予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の感染拡大以降、便採取に対しての患者の同意が得られない状態が続いていたため、必要な検体が集まらず、当初の計画が実行できていない。
|
今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症は5類感染症に移行し、患者の便検体採取の協力に対する理解も少しずつ得られるようになってきたため、採取するシェーグレン症候群、IgG4 関連涙腺唾液腺炎患者の便採取患者対象を広げて、同意が得られる患者からの便採取を行い、腸内細菌叢の調査を行った上で臨床データとの関係を解析する。特に、小児期発症のシェーグレン症候群患者からの便採取ができれば、成人で発症したシェーグレン症候群の腸内細菌叢との比較を行う。
|