研究課題/領域番号 |
19K10316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
角 美佐 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (90284702)
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研究分担者 |
藤田 修一 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (00181355)
柳本 惣市 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (10315260)
高木 幸則 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (30295084)
榮田 智 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (80325662)
山田 敏朗 長崎大学, 病院(医学系), 技術職員 (90380930)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 口腔癌 / MRI / リンパ節転移 / 拡散強調MRI / ダイナミック造影MRI / マルチパラメトリックMRI / 造影ダイナミック |
研究開始時の研究の概要 |
口腔癌において頸部リンパ節転移は最も重要な予後因子で、とくに後発転移の予後は不良である。したがって、治療前に転移を正確に診断することが重要であるが、現在の画像診断精度は十分ではない。 そこで本研究では、MRIの機能的情報 と形態学的情報と組み合わせた「マルチパラメトリックMRI」を用いて、高精度な口腔癌リンパ節転移予測法の確立を目指す。高精度な治療前転移予測は予後の向上に寄与すると期待される。
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研究成果の概要 |
口腔扁平上皮癌において予後を左右する最も大きな因子は頸部リンパ節転移である。本研究では、口腔扁平上皮癌を対象に、原発巣から得られるリンパ節転移に関連する組織学的およびMRI情報について検討を行った。その結果、原発巣実質におけるLOX、MT1-MMP、TIMP-1 の発現、および、間質におけるTIMP-1 発現は、リンパ節転移の予測因子であることを示唆する結果が得られ、国際誌に発表した。また、MRIから得られるDOIとADCは、リンパ節転移との関連が認められため、これらを使用したリンパ節転移予測モデル、さらに、臨床情報を加えたリンパ節転移予測モデルについて国際誌に発表する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔扁平上皮癌において頸部リンパ節転移は最も重要な予後因子で、とくに後発転移の予後は不良である。従って、治療前診断においてリンパ節転移の有無やそのレベルまで正確に診断することが重要であるが、現在の診断法では潜在性転移の検出は困難で後発転移を避けられない。そこで本研究では、治療前の口腔扁平上皮癌原発巣の様々なMR画像情報を対象にリンパ節転移に関連する特徴について検討を行ったところ、原発巣のDOIやDWIから得られる情報と転移との関連が示唆される結果が得られた。これらを用いたリンパ節転移予測法は転移診断精度の向上をもたらし、患者の予後の向上に大きく寄与することが期待され、社会的意義が大きい。
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