研究課題/領域番号 |
19K10322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
大桶 華子 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (90295907)
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研究分担者 |
中川 匡弘 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (60155687)
照光 真 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (60401767)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 感性フラクタル次元解析手法(EFAM) / 鎮静深度モニタ / Conscious sedation / フラクタル解析 / 感性フラクタル次元解析 / 歯科治療恐怖症 / 歯科患者の感性情報の定量化 / 鎮静法 / 鎮静深度モニター |
研究開始時の研究の概要 |
歯科治療に対し不安感や不快感などを感じる患者は多くいるが、治療中に患者の不安感などの情動を定量評価することは困難である。歯科治療中の不安や不快を軽減する麻酔管理法として鎮静法があるが、患者の情動の変化を定量評価して鎮静深度や鎮静の効果を判定することは難しい。 感性工学の分野において、脳波からAnger、Joy、Sadness、Relaxの4種類の感性情報を定量評価することが可能な感性フラクタル次元解析(EFAM)という手法がある。 本研究はこの感性フラクタル次元解析を新たに歯科臨床で活用し、歯科患者の感性情報の定量化を行い、鎮静患者への応用と鎮静深度モニター開発の基礎研究とするものである。
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研究成果の概要 |
歯科治療に対する不安が脳波の感性フラクタル解析により定量評価ができるのかを検索した。歯科治療の映像や音声により感性は変動し、定量評価が可能であった。さらに歯科治療に対する恐怖心が強い被験者では変動が大きい傾向を認めた。 今後の展望として、ノイズ除去アルゴリズムの完成、簡易型電極の導入、などにより診療中にリアルタイム解析が可能となり、鎮静法のモニタへの応用が実現できると考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科領域で適応されているConscious sedationにおいて、鎮静効果を意識レベルではなく抗不安効果で定量評価することは現状の医療用モニター機器では困難であった。今回、感性情報工学の感性フラクタル次元解析手法(EFAM)を応用することで、鎮静法施行中にの患者の不安感を定量評価することが可能か検討した。その結果、モニター機器として応用するまでには改良の余地はあるが、不安感を定量評価することが可能であった。将来的に鎮静深度モニタへ応用が可能であれば、Conscious sedationの維持が確実かつ容易となり、不必要な深鎮静による呼吸抑制などの合併症を防止することが可能となる。
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