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口腔癌に対する免疫チェックポイント阻害薬を用いた免疫温熱療法

研究課題

研究課題/領域番号 19K10330
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

山本 憲幸  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (60378156)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード温熱療法 / 口腔癌 / 免疫療法 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 半導体レーザー / アブスコパル効果 / 免疫チェックポイント阻害薬 / レーザーサーミア / チェックプインント阻害剤 / チェックポイント阻害薬
研究開始時の研究の概要

近年、免疫チェックポイント阻害剤(抗CTLA-4,抗PD-1など)の出現により固形癌に対する治療も変わりつつある。これらと放射線治療の併用により遠隔病変にも治療効果が期待できることがわかってきた。しかし、温熱療法とこれらの併用による基礎的な研究報告はほとんどない。申請者らは、温熱治療の結果、免役機構が賦活化し治療をしていない腫瘍まで効果がある「アブスコパル効果(バイスタンダー効果)」と呼ばれる現象がありその効果を確認してきた。
本研究は、口腔癌に対する半導体レーザーによる温熱療法と免疫チェックポイント阻害剤(ICI)との併用療法の効果及びその作用機序の解明することである。

研究成果の概要

本研究では,半導体レーザーを用いた温熱療法と免疫チェックポイント阻害薬との併用療法の抗腫瘍効果と腫瘍微小免疫環境にあたえる影響を検討した.マウスモデルにおいて①半導体レーザー照射により腫瘍の温度が上昇し43℃で維持され腫瘍の増大は抑制された.②温熱療法により腫瘍細胞と骨髄系細胞のPD-L1発現が上昇した.③温熱療法により腫瘍微小免疫環境で,細胞障害性T細胞の増加とPD-L1発現強度上昇がみられた.④抗PD-L1+温熱療法併用群ではアブスコパル効果が得られた.⑤肺転移の抑制効果は抗PD-L1群と抗PD-L1+温熱療法併用群で同等であった.

研究成果の学術的意義や社会的意義

超高齢社会において口腔癌の発生率は増加し、全身疾患や合併症などによりこれまでの標準治療が適用できない患者も増加している。口腔癌に対する半導体レーザーによる温熱療法と免疫チェックポイント阻害剤との併用療法の効果及びその作用機序の解明することで低侵襲で新たな治療法の開発となる。本研究では半導体レーザーで温熱治療が可能であり、温熱療法後の腫瘍内の免役環境では、すでに報告されている細胞傷害性T細胞の増加の他に、PD-L1発現上昇というネガティブな変化も生じており、これを標的とする併用治療が有効であることが示唆された。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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