研究課題/領域番号 |
19K10331
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
明石 昌也 神戸大学, 医学研究科, 教授 (40597168)
|
研究分担者 |
木本 明 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (30597167)
長谷川 巧実 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (50546497)
筧 康正 神戸大学, 医学部附属病院, 特命講師 (70772896)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 骨髄炎 / 歯性感染症 / 血管新生 / リンパ管新生 / 口腔感染症 |
研究開始時の研究の概要 |
骨粗鬆症などに対し用いられる骨吸収抑制薬や、口のがんに対し施行される放射線照射等の医療行為が素因となる顎骨骨髄炎は、近年患者数の増加に伴い顎口腔外科領域において最も新たな治療法開発が期待される難治性疾患の一つです。本研究の目的は、近年感染の進展にも関与していることが明らかとなりつつある血管・リンパ管新生をターゲットとし、歯性感染症-顎骨骨髄炎移行メカニズムを解明することです。
|
研究成果の概要 |
近年患者数が増加傾向にある顎骨壊死は、新たな治療法開発が期待されている難治性疾患の一つです。適切な治療法の開発には、疾患の発症や増悪の背景機序のさらなる理解が重要です。放射線性顎骨壊死が進展する背景機序について、特に病的血管新生に着目して解析しました。下顎骨半側切除を要した進展例の放射線性顎骨壊死では、顎骨壊死の好発部位である下顎大臼歯部から関節突起へ進展する過程において皮質骨内側を沿って感染が進展する可能性を発見しました。また、病的血管新生に関連している可能性のある新規分子JCADの発現をヒトの組織で初めて確認しました。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
顎骨壊死がどのように顎骨内を進展するかは十分理解されていませんでしたが、本研究により下顎では皮質骨内側に沿って感染が進展している可能性が明らかになり、よって今後感染を確実に摘除するためには同部の感染を適切に評価する必要性があることが判明しました。また、病的環境下における血管新生に関与している分子の発現をヒトの組織において初めて確認し、今後この分子が感染等の病的環境下における血管・リンパ管新生をヒトの組織において検討する際のマーカーとなりうる可能性を見出しました。
|