研究課題/領域番号 |
19K10341
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
原野 望 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (50423976)
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研究分担者 |
茂山 幸代 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10794480)
小野 堅太郎 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40316154)
人見 涼露 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (70548924)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 亜酸化窒素 / 吸入鎮静法 / 味覚 / 触覚 / 歯科恐怖症 / 歯科治療 / 口腔内感覚 / 知覚 |
研究開始時の研究の概要 |
亜酸化窒素の口腔内感覚への効果を評価するため、口腔内疼痛モデルラット(抜歯後疼痛、口内炎疼痛、神経因性疼痛、癌性疼痛)を用いた鎮痛効果、ならびにラッ ト舌への味覚刺激の神経応答による対味覚効果について検討する。また、ヒトに対して味覚検査や知覚検査を行うことで、亜酸化窒素が末梢の口腔内領域でも短期的かつ術後鎮痛などの長期的な鎮痛効果を持ち、不快な味覚や知覚を抑制する事を明らかにする。
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研究成果の概要 |
亜酸化窒素吸入鎮静法は,鎮静状態や健忘効果,鎮痛効果を有することから,多くの医療機関で使用されている.これには聴覚や触覚などへの効果は報告されているが,口腔内感覚の味覚や口腔粘膜での触覚への影響は明らかにされていない.よって本研究では,亜酸化窒素がヒトの口腔内感覚に与える影響を調査することを目的とした.健常ボランティア51名を対象とし,各濃度での味覚検査および触覚検査を行った.結果亜酸化窒素は電気味覚,ろ紙ディスク法とセメスワインスタインモノフィラメント(SWテスター)認知閾値を上昇させた.亜酸化窒素は歯科診療中に歯科恐怖の要因となると考えられる不快な味覚や触覚を制御することが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
亜酸化窒素吸入鎮静法は、操作が簡便で副作用が少なく鎮静・鎮痛効果などを持つ点から、世界中では歯科をはじめ様々な医療現場で使用され、有効な行動調整法であると位置づけされてきた。今まで鎮静効果や鎮痛効果などについての報告は多数されてきたが、様々な感覚入力がある口腔内感覚への効果についてはほとんどない。本研究では、亜酸化窒素の口腔内感覚への効果を評価するため、ヒトに対して味覚検査や知覚検査を行うことで、亜酸化窒素が中枢効果のみならず、末梢の口腔内領域でも短期的かつ術後鎮痛などの長期的な鎮痛効果を持ち、不快な味覚や知覚を抑制する事を明らかにする
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