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癌関連線維芽細胞(CAF)を標的とした新しい口腔癌治療戦略の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K10354
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

三上 俊彦  新潟大学, 医歯学系, 非常勤研究員 (90595745)

研究分担者 新美 奏恵  新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (20397136)
船山 昭典  新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (80529686)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード癌関連線維芽細胞 / 口腔扁平上皮癌 / 頸部リンパ節転移 / 癌関連線維芽細胞(CAF)
研究開始時の研究の概要

癌微小環境の主な構成成分である線維芽細胞は、癌関連線維芽細胞(Cancer-Associated Fibroblast: CAF)と称され、癌の進展を多面的に促進させる事が実証されている。また、口腔扁平上皮癌の生命予後とCAF発現との関連性については数多くの報告があるが、リンパ節転移との関連に着目して臨床病理学的に検討した報告は少ない。
本研究では早期口腔扁平上皮癌におけるCAFの発現頻度を明らかにし、頸部リンパ節転移との関連性を臨床病理学的に解明する。本研究の成果は、口腔扁平上皮癌の治療戦略(予防的頸部郭清の適応基準の一助)の構築に寄与すると考える。

研究成果の概要

舌扁平上皮癌N0症例を46例抽出し、全線維芽細胞に対するα-SMA陽性細胞の割合(CAF率)を算出した。低CAF率群と高CAF率群に対象を分け、頸部リンパ節後発転移をエンドポイントとして単変量(Log-Rank検定)および多変量解析(Cox比例ハザード分析)による統計学的検討を行った。全46例中、10例に後発転移を認め、低CAF率群は28例、高CAF率群は18例であった。単変量解析において高CAF率群は後発転移率が有意に高かったが、多変量解析においては後発転移に影響を及ぼす因子として選択されなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

当初は予防的頸部郭清の適応判断の補助としてCAF発現率が有用であるかを立証することが目的であったが、既知の危険因子も含めた多変量解析で独立した危険因子として選択されなかった。しかしながら、単変量解析ではCAF発現率が高い症例が有意に後発転移をきたしており、他の危険因子と組み合わせるなどの工夫でCAF発現率の有用性を見いだせると考えられる。生命予後とCAF発現の関連性については多く報告されているが、リンパ節転移との関連に着目して検討した報告は少ない。リンパ節転移を予測することは治療方針決定に重要であり、本研究結果をもとに多面的なリンパ節転移予測因子同定の一助となると考えられる。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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