研究課題/領域番号 |
19K10374
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中村 光一 北海道大学, 歯学研究院, 助教 (50580932)
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研究分担者 |
阿部 薫明 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (40374566)
八若 保孝 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (60230603)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 生活歯髄切断 / エピガロカテキンガラート / EGCG / 生切 / ラット |
研究開始時の研究の概要 |
生活歯髄切断(生切)材料はホルモクレゾール(FC)が多く用いられていたが、FCの発がん性が指摘されて以降、日本では水酸化カルシウムが主に用いられている。一方で、水酸化カルシウムはFCと比較して効果が弱く、臨床的な予後は不安定である。また、近年研究が進んでいるMineral Trioxide Aggregate(MTA)は高価で臨床応用しやすいとはいえない。そこで本研究では緑茶カテキンの主成分であるエピガロカテキンガラート(EGCG)を用いて、抗菌作用や抗炎症作用、石灰化抑制作用を有する生切材料を開発することを目的とする。
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研究成果の概要 |
RAW264.7細胞にLPSならびにHEMA刺激を加え、WST-8 assayを行ったところ、細胞増殖に対してEGCGは影響を与えなかった。また、炎症反応を評価するためにELISA法でプロスタグランジンE2(PGE2)産生量を測定した。LPS刺激によりPGE2産生量は24時間後、48時間後で著しく増加した。EGCGによりそれらの増加は抑制された。HEMAの刺激により、48時間後におけるPGE2産生量は増加したが、EGCGによりその増加は抑制された。in vitroにおいてEGCGが抗炎症作用を有することが示唆された。 ラット臼歯に対する生切の結果、EGCGには硬組織誘導能があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果より、EGCGが抗炎症作用、硬組織誘導作用を示すことがわかった。生活歯髄切断の際には必ず炎症が誘発されるが、抗炎症作用を示すことにより、生活歯髄切断材料として望ましい性質を有することが明らかになった。また、生活歯髄切断後はデンチンブリッジを形成することが良好な予後をもたらすが、硬組織誘導作用を示すことから、デンチンブリッジの形成にも有効であることが明らかになった。これらの性質を利用した生活歯髄切断材料が開発されれば、生活歯髄切断後の予後が向上する可能性がある。今後はこの性質を応用した製品の開発につながることを期待する。
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