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下顎骨後方移動術に伴う睡眠呼吸障害の発症リスクおよび施術基準の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K10382
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

中村 政裕  岡山大学, 歯学部, 博士研究員 (20708036)

研究分担者 川邉 紀章  岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (00397879)
片岡 伴記  鳥取大学, 医学部, 助教 (50580180)
鬼頭 慎司  明海大学, 歯学部, 教授 (80347682)
森本 泰宏  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (00275447)
水口 一  岡山大学, 大学病院, 講師 (30325097)
窪木 拓男  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00225195)
宮脇 卓也  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00219825)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード下顎骨後方移動術 / 上気道 / 骨格性下顎前突 / kinetic MRI / 睡眠呼吸障害 / MRI movie / 上気道評価
研究開始時の研究の概要

骨格性下顎前突患者に対し安全に下顎骨後方移動術を施行するためには、術後の上気道の狭窄やそれに伴う睡眠呼吸状態への影響に配慮しなければならない。しかし、従来の静態評価では睡眠時の上気道形態を評価する事は困難であった。そこで本研究では、上気道の動態および三次元解析が可能であるMRI movieおよびvolumetric MRIを用い、薬物睡眠誘導下で下顎骨後方移動術前後の上気道形態の解析を行うとともに、睡眠時呼吸状態を評価することで、睡眠時の上気道形態変化を把握し、顎骨の位置変化に伴う睡眠呼吸障害の発症リスクを明らかにする。そして、睡眠呼吸障害の発症リスクを伴わない安全な施術基準の確立を図る。

研究成果の概要

kinetic MRIおよびvolumetric MRIによる上気道評価を行った結果、8mm程度の下顎骨後方移動術を行った場合、口蓋垂部の後咽頭壁までの前後的距離を除き、正中矢状面での上気道面積および距離に大きな変化は認められなかった。一方で、60秒間のkinetic MRI撮影中において上気道面積は25%程度のばらつきを認め、静的な評価の困難さが示された。体積評価においては、軟口蓋後方気道領域容積は48%程度、舌根部後方気道領域容積においては39%程度の減少を認めた。これらのことから、下顎骨後方移動術によって咽頭部の水平方向の狭窄が生じている可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

わが国における顎変形症患者の約7割は骨格性下顎前突症であり、この改善のため下顎骨後方移動術が行われている。しかしながら、これによる上気道および睡眠呼吸状態への影響は未だ明らかになっておらず、安全な施術基準の確立のためにはその因果関係を明らかにすることが望ましい。
本研究結果では下顎骨の後方移動に伴う上気道の狭小化が認められたものの、睡眠呼吸障害のような臨床所見につながる結果ではなかった。被験者のBMIなど個体差による影響を調査するために今後のさらなる研究が必要である。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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