研究課題/領域番号 |
19K10383
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
廣瀬 尚人 広島大学, 病院(歯), 講師 (50611935)
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研究分担者 |
谷本 幸太郎 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (20322240)
矢野下 真 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (20823199)
國松 亮 広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (40580915)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 顎関節症 / 変形性顎関節症 / NFATc / 下顎頭軟骨 / FK506 / 軟骨細胞 / 滑膜細胞 / 炎症 / NFATC / MMP / 軟骨 / 機械的刺激 |
研究開始時の研究の概要 |
変形性顎関節症(TMJ-OA)は下顎頭軟骨の破壊を生じる疾患で、機械的負荷、外傷、加齢、ストレスらの原因が複雑に絡んでいる。TMJ-OAで吸収した軟骨に治療法および予防法は存在しない。本研究ではカルシニューリン(CaN)- NFATcシグナルを介した、TMJ-OA発症のメカニズムを検討する。さらに軟骨保護に有効なNFATc阻害薬を用いたTMJ-OAの治療法・予防法の確立を最終的な目的とする。
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研究成果の概要 |
軟骨細胞に機械的刺激を付加した場合、FK506はANGPTL2, COX2, IL1-β, MMP3, MMP13, Adamts5の遺伝子発現を抑制した。またp-ERK, p-P50, p-Akt, p-P38, p-JNKタンパク発現は亢進しFK506の添加により抑制された。過度な機械的刺激によってNFATC1,3,4の発現は有意に亢進、NFATC2の発現は抑制された。FK506はNFATC3の脱リン酸化を抑制していると考える。次にラットTMJ-OAモデルを使用しFK506の変形性顎関節症の抑制効果を検討した。0.32㎎/kgの濃度で筋注にて検討を行ったが炎症の抑制効果が認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により軟骨細胞に対する機械的負荷がCaN-NFATc経路を経由して破壊作用を生じていることが明らかとなった。またCaN阻害剤のFK506の軟骨保護効果の一端が解明された。さらにNFATcの種類ごとの炎症作用との関わりも一部明らかとなりこちらも将来の抗炎症薬・軟骨保護薬としての臨床応用が期待される。 本研究は決定的な治療法および治療薬の存在しない変形性顎関節症を、機械的刺激に関与するメカニクスを制御することにより改善させる治療候補薬の選定に一歩近づいたと言える。またこのメカニクスの解明はあらゆる機械的負荷に伴い発症する疾患への応用が期待される。
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