研究課題/領域番号 |
19K10384
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉見 友希 広島大学, 病院(歯), 病院助教 (50707081)
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研究分担者 |
阿部 崇晴 広島大学, 病院(歯), 助教 (20806682)
國松 亮 広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (40580915)
中島 健吾 広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (60823200)
粟田 哲也 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (90758179)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アメロゲニン / 骨再生 / 幹細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
顎裂部骨移植における課題点として、移植骨採取時の侵襲、口腔外力の影響、再生骨の性状などが挙げられ、それらを解決するには、口腔領域由来成分を利用した細胞移植が有効と考える。エナメル蛋白の一種であるアメロゲニンは、硬組織誘導効果を持つ蛋白である。そこで、アメロゲニンの活性部位であるC末端側をもつ機能性アメロゲニンペプチドの硬組織誘導効果に着目し、様々な組織由来の未分化間葉系幹細胞 における硬組織分化調節機構に及ぼす影響について解明し、その制御メカニズムを探索する。また、骨分化を意図した形状に誘導することで、骨オルガノイドを作製する方法の検討を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、骨オルガノイドを用いて、個々の骨欠損部に応じたオーダーメイドの顎裂部骨閉鎖療法を確立することを最終的な目的として研究を行った。顎裂部骨移植における課題点として、移植骨採取時の侵襲、口腔外力の影響、再生骨の性状などが挙げられ、それらを解決するためには、口腔領域由来成分が有効と考えた。乳歯歯髄より得られる幹細胞であるSHEDを使用し、骨欠損部における骨再生についてマウス頭蓋冠欠損モデルを用いて評価を行ったところ、有効性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口唇裂・口蓋裂は顎顔面領域で最も高い発症率を有する先天疾患である。顎裂を有する患者では多くの症例で学童期に顎裂部腸骨移植が行われる。しかしながら、腸骨採取時の外科的侵襲は患者の大きな負担となる。そこで、本研究では、腸骨採取に代わる骨再生療法として、幹細胞移植を検討した。幹細胞の中でも乳歯歯髄より得られる幹細胞であるSHEDは、さらなる低侵襲により採取可能な幹細胞である。SHEDを用いて、顎裂部の骨再性能における有効性の評価を行った。また、骨再生は顎裂部にかぎらず、他の領域でも待望される課題であることから、本研究は学術的に高い意義があると考えられる。
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