研究課題/領域番号 |
19K10389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
丸谷 佳菜子 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (50828192)
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研究分担者 |
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
前田 綾 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (10457666)
渡邉 温子 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (30883144)
松尾 美樹 広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (20527048)
井戸 章雄 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30291545)
上村 修司 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 准教授 (60448561)
八木 孝和 神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (10346166)
小松澤 均 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (90253088)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ブラキシズム / 口腔内常在細菌叢 / メタゲノム解析 / 胃内の常在細菌叢 / 口腔内の常在細菌叢 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではH.pylori の除菌療法前後における胃酸分泌量やpH、ブラキシズムの発現頻度や自覚症状の有無、H. pylori を含む胃内の常在細菌叢ならびに口腔内の常在細菌叢を解析し、各細菌叢とブラキシズムや胃食道逆流の発現頻度との関連性を解明することを目的とした。そこで、H. pylori の感染前後において、ブラキシズム及び胃食道逆流症の有無を調べ、採取した胃の細胞と唾液のそれぞれにメタゲノム解析を行って細菌種の同定を行い、れらの関連性を解明する。
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研究実績の概要 |
睡眠時ブラキシズム(Sleep Bruxism: SB)は、歯の食いしばり等を伴うため、歯科治療を困難にする要因であり、睡眠の質の低下など国民の健康維持の妨げとなる。その為、SBの機序を解明することは重要である。また、我々はこれまでSB が胃食道逆流や食道内への酸刺激によって引き起こされるなどSB と胃酸逆流との関連性が明らかにしてきた。一方、Helicobacter pylori(H. pylori)の除菌治療を行うと胃酸分泌能が回復し、一部のヒトでは逆流性食道炎を生じることが ある。また、主な胃常在細菌であるH. pylori 以外に、Streptococcus mitis(S. mitis)など耐酸性の細菌が存在することが示されH.pylori 以外にも胃常在細菌が存在する可能性が示唆されている。そこで、本研究ではH. pylori の除菌治療前後におけるブラキシズムの自覚症状の有無や胃酸分泌量、H.pylori を含む胃常在細菌叢および口腔細菌叢の変化を解析し、各細菌叢とSB との関連性を検証する。本研究は胃・口腔常細菌叢とSB との関連性を解明し、SB の制御や胃癌などの疾患に対するオーダーメイド治療の基盤を目的とする。次の5項目を予定する。 ①:上部消化管内視鏡検査が必要な被験者から、胃粘膜と胃液および唾液を採取する。また、SB の有無を確認する。②:採取した試料のメタゲノム解析を行う。③:H. pylori の有無とSB の有無で口腔と胃内常在細菌叢を比較する。④:H. pylori 陽性の被験者の除菌療法前後の細菌叢を比較し、同時にSB の有無でも比較・検証する。⑤:①~④の結果から、口腔と胃内常在細菌叢をどのように維持・構築すると、SB や胃癌等の発症を抑制できるかを検討する。 現在、被験者の選定中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
実験手技の確立と被験者の確保ができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
上部消化管内視鏡検査が必要な被験者について、大学病院の消化器内科に協力を要請し被験者確保を行う。また、研究の手技については口腔微生物学分野の協力のもと、採取した試料のメタゲノム解析を行う予定である。
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