研究課題/領域番号 |
19K10395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
中村 美どり 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (90278177)
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研究分担者 |
中村 浩志 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (00278178)
宇田川 信之 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70245801)
大須賀 直人 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (80247535)
山下 照仁 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 准教授 (90302893)
上原 俊介 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (90434480)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 骨芽細胞 / 骨細胞 / 軟骨細胞 / 骨代謝カップリング / スクレロスチン / BMP / RANKL / 骨誘導因子(BMP) / 異所性骨 / 成長発育 / 石灰化 / 骨形成 / 骨吸収 / 骨カップリング / オステオプロテゲリン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、小児の成長発育過程やメカニカルストレスが関与する歯科矯正治療による骨リモデリングの際に、骨細胞が産生する骨形成抑制サイトカインであるスクレロスチンの役割を解明することを目的としている。骨細胞の機能についてはまだ不明な点も多く、メカニカルストレスの伝達機構、骨リモデリングにおける骨細胞の役割についての解明が待たれる背景の下、本研究計画を策定した。骨細胞から骨芽細胞に向けての骨形成シグナルに関しては、現在の骨代謝研究の中で大変注目されている分野であるが、骨の成長期における骨代謝共役やメカニカルストレスとの関連を解明しようとする発想は、新鮮かつ独創的なものである。
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研究成果の概要 |
骨組織における骨細胞の役割は永年不明であったが、近年、骨細胞はスクレロスチンというタンパク質を特異的に分泌していることが発見され、スクレロスチンには骨形成抑制作用があることが報告された。骨誘導因子Bone Morphogenetic Protein (BMP)は、骨基質中に存在し、異所性骨形成を誘導するタンパク質である。そこで、リコンビナントBMP-2誘導性異所性骨におけるスクレロスチンの発現を解析した。抗スクレロスチン抗体を用いた免疫染色の結果、軟骨細胞においてスクレロスチンの発現を認め、骨様組織中の骨細胞にもスクレロスチン陽性骨細胞の出現を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨のリモデリングとは、骨吸収と骨形成が絶え間なく繰り返されることにより、古い骨が新しい骨に置換(カップリング)されていくことである。この骨吸収と骨形成の量は、小児のような成長期においては、骨形成が骨吸収活性を凌駕する。本研究では、骨組織における骨形成抑制因子スクレロスチンの発現制御および骨誘導因子(BMP)誘導性の異所性骨形成モデルにおけるスクレロスチンの発現を解析した。骨細胞から骨芽細胞に向けての骨形成シグナルに関しては、骨代謝研究の中で大変注目されている分野であるが、骨の成長期における骨代謝共役を解明しようとする本研究は、大変重要なものである。
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