研究課題/領域番号 |
19K10402
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
中村 由紀 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70452779)
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研究分担者 |
林 豊彦 新潟大学, 自然科学系, フェロー (40126446)
早崎 治明 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60238095)
堀 一浩 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70379080)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 摂食 / 捕食 / 発達 / 口腔機能 / フードプロセッシング |
研究開始時の研究の概要 |
小児期の食物窒息における摂食行動の問題点は,必ずしも摂食の咽頭期におけるものだけでなく,食物認知から捕食に相当する先行期および咀嚼等のフードプロセスや移送の過程における問題も少なくない.本申請研究では,『窒息事故のリスク要因となり得る小児の摂食行動が食物認知からフードプロセスの過程にある』という仮説のもと,光学式三次元動作解析装置と連動した視線追跡装置や各種生体信号測定システムや圧力センサシステムによる生体計測を用いて,嚥下に先行する食物認知からフードプロセスの過程における運動感覚機構の小児期の特徴について検索を行う.
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研究成果の概要 |
本申請研究では,小児期の食物窒息という社会の問題について,『窒息事故のリスク要因となり得る小児の摂食行動が食物認知からフードプロセスの過程にある』という仮説のもと,小児における捕食時の口唇閉鎖機能と呼吸パターンについて,成人との比較検討を行い小児期の特徴解明を進めてきた.本研究結果より,未就学児および小学校低学年の小児と成人とでは口唇閉鎖力およびスプーン操作に違いを認めた.食品の種類に応じて口唇圧の発現パターンを変化させた成人と比較して小児では食品による違いはみられなかった.口唇機能の発達・成熟を評価する際には,食物の多様性の重要性を考慮する必要性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生涯を通じた口腔機能の獲得や維持・向上の重要性が社会的に認識され,小児期の口腔機能の客観的発達指標が臨床の診断や訓練に求められており,なかでも摂食機能の評価指標は食の安全を考える上で不可欠である.本研究の研究成果として報告された,食品の物性や量の違いが捕食時の口唇閉鎖機能や食具操作へ与える影響についての小児と成人との違いは,摂食機能の発達評価における新しい知見として,小児期における摂食機能の評価指標の確立の一助になると考えられる.
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