研究課題/領域番号 |
19K10408
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
村上 大輔 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (80611798)
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研究分担者 |
稲田 絵美 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (30448568)
海原 康孝 大垣女子短期大学, その他部局等, 教授 (60274106)
齊藤 一誠 朝日大学, 歯学部, 教授 (90404540)
櫻井 薫 広島大学, 病院(歯), 助教 (90794793)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 口呼吸 / 口唇閉鎖力 / 小児 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、機能的、形態的要因から小児の口呼吸病態を鑑別し、最適な医療介入を可能にするクリニカルパスを構築することにある。 口呼吸は、小児の心身発育に悪影響を及ぼすことが知られているが、その原因は多岐にわたり、歯科と医科が連携して取り組むべき重要な課題である。 本研究では、小児の大規模集団を対象に、機能的、形態的調査、ならびに歯科的介入の効果を検証することで、個々の口呼吸の原因鑑別を可能にし、有効な介入法を的確に選択できる医療体制を構築する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、機能的、形態的要因から小児の口呼吸病態を鑑別し、最適な医療介入を可能にするクリニカルパスを構築することにある。本研究の調査から、小児の口唇閉鎖不全は増齢とともに増加傾向にあることが示され、自然治癒が困難な病態であることが示唆された。また、小児の口呼吸においては、全身的な状態、ライフスタイル、食生活習慣などの複数の要因が相互に関連している可能性が示唆された。さらに、口唇閉鎖不全を有する小児においては、3歳の時点ですでに顎顔面形態へ影響が出ている可能性が示唆された。 以上より,口呼吸への早期介入により、将来起こりうる歯科的および全身的障害を防ぐ可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、口呼吸は歯科と医科が連携して取り組むべき重要な問題として取り上げられるようになり、「歯科医学」ではなく「口腔医学」という概念のもとで、全身の健康を見据えた領域として認識されるようになってきた。しかし、口呼吸を有する小児の治療において、歯科と医科がそれぞれの専門性を活かした適切な連携はできていない現状がある。 本研究の結果は、口呼吸について関連する因子を分類化できた点、顎顔面に及ぼす影響を明らかにできた点、病態への早期介入の必要性が示唆された点において、口呼吸の診断や改善を図るための医科歯科連携を強化しうる知見であり、正確な治療介入法の選択へとつながると考える。
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