研究課題/領域番号 |
19K10410
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
飯嶋 雅弘 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (20305915)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | バイオガラス / ナノ粒子 / 酸化亜鉛 / ペプチド / フォルダマー / 抗菌性 / 再石灰化 / バイオアクティブガラス / エナメル質 / キトサン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、バイオガラスナノ粒子、キトサンナノ粒子、およびペプチドを創製し、それらの特性を詳細に調べるとともに、生体疑似環境下でのエナメル様構造の材料工学的な形成を試みる。これらのナノ粒子を利用し、う蝕原性細菌に対して抗菌特性を発揮するバイオマテリアルの創製を試みる。さらに本研究では、エナメル様アパタイト構造の結晶成長の制御について調べるとともに、複合化による機能性の高進を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、バイオアクティブガラス(BGnp)と酸化亜鉛の混合ナノ粒子を創製し、エナメル質の再石灰化とう蝕原性細菌に対する抗菌効果を調べた。また、BGnpとオリゴペプチドの複合化を試みた。BGnpは優れた酸緩衝能を発揮し、脱灰エナメル質に対する機械的特性の改善と石灰化物様の形成を確認した。酸化亜鉛含有ナノ粒子では広範囲にわたる抗菌スペクトルを確認した。ピリジンをベースとするフォルダマーを合成し、アパタイト形成における効果的な作用を確認した。BGnpの表面に対しアデノシン三リン酸によりフォルダマーを固定化し、この複合化がBGnpの酸緩衝能には影響しないことを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、エナメル質初期う蝕を効率的に再石灰化させるため、比表面積効果によりミネラルの供給を飛躍的に向上させるバイオガラスのナノ粒子化を試みた。加えて、亜鉛ナノ粒子との複合化により抗菌性を獲得した。さらに、バイオガラスナノ粒子によるエナメル質の再石灰化および結晶形成機能を向上させるため、超分子的な手法により、低分子のペプチドフォルダマーとバイオガラスナノ粒子との複合体の創製を試みた。
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