研究課題/領域番号 |
19K10418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
真柳 弦 東北大学, 歯学研究科, 講師 (10451600)
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研究分担者 |
柳田 保子 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (10282849)
鷲尾 純平 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (20400260)
高橋 信博 東北大学, 歯学研究科, 教授 (60183852)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 根面う蝕 / 脱灰 / タンパク質分解 / 細菌 / 唾液 / 根面齲蝕 |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢社会の日本において、高齢者の口腔内で増加している根面う蝕に対して適切な予防・治療を行うことは、口腔から健康長寿を達成するための重要な課題である。しかしながら、歯冠部う蝕と比べて、根面う蝕に関する研究は遅れているのが現状であり、根面う蝕の詳細なメカニズムの解明や予防および治療法の検討・開発が急務である。本研究では、無機質の脱灰と根面に多く含まれる有機質(タンパク質)の分解を包括的に検討する新たな根面う蝕モデルを構築し、無機質脱灰機序、歯質に存在するタンパク質分解酵素や唾液および細菌由来のタンパク質分解酵素の根面う蝕への関わりについて解明し、根面う蝕の効果的な予防および治療法を検討する。
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研究成果の概要 |
歯根の組織に内在するタンパク質分解酵素活性の分布およびその活性を可視化する方法を創出し、酵素活性の分布や活性化、その抑制物質の効果について検討した。その結果、歯根組織に内在するタンパク質分解酵素活性の分布および酵素が酸により活性化されることが明らかになった。また、タンパク質分解酵素活性は、クロルヘキシジン、フッ化ジアンミン銀、エピガロカテキンガレート、水酸化カルシウムにより抑制されることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、超高齢社会かつ歯周病罹患率の高い現代の日本において増加している根面う蝕のメカニズムの解明に寄与するものである。今後、さらなる根面う蝕の詳細な機序解明および根面う蝕の予防・治療法の開発等への展開が期待でき、超高齢社会の歯科における課題の1つである根面う蝕の抑制へ貢献できると考えられる。
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