研究課題/領域番号 |
19K10420
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
中久木 康一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (20436629)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 災害歯科保健医療 / 「食べる」支援 / 多職種連携 / 災害歯科保健医療支援 / 災害時要配慮者 / 災害時歯科口腔アセスメント / 動画教材 / オンライン研修 / 災害時「食べる」連携 |
研究開始時の研究の概要 |
災害時には、生活環境が整わなくなることにより、体調を崩してしまう方も少なくなく、肺炎や誤嚥性肺炎もなりやすい病気のひとつです。 高齢者の体調管理のためには栄養管理が重要であると言われており、特に誤嚥性肺炎に対しては、口から適切に食べられる口腔機能を保つため、歯科医師や歯科衛生士が加わった多職種による管理が行われてきています。 本研究では、多職種における災害時の「食べる支援」の統一方針を作成し、それぞれの専門職の教育・研修システムに反映し、災害保健医療支援における情報共有システムに合流させることにより、より迅速かつ効率的に多職種での「食べる支援」が行われるようにすることを目指しています。
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研究成果の概要 |
災害時の要配慮者に対する歯科保健医療も含めた多職種が連携した「食べる」支援の体制を構築するために、(1)支援の中心を担う各職能団体における連携や「食べる」支援に関する調査、(2)「食べる」支援やその連携が理解される媒体の作成、(3)迅速な情報共有に向けた歯科口腔保健アセスメントのオンライン入力・集計システムの作成、を行った。 結果として、多職種連携や「食べる」支援の体制は十分でないことが明らかとなったが、作成した動画やパンフレットによる理解の促進や、システムによる迅速な情報共有には期待が持たれた。今後、「食べる」支援を含めた連携の必要性が理解され、連携体制が構築されていくことが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、災害時の「食べる」支援が活動内容とされ、それの多職種連携をする体制が不十分であることが明らかとなった。特に災害時要配慮者においては、無事に避難できたとしても生活環境が整わない避難生活における体調管理の困難が懸念され、災害関連死を減らすためにも、災害時であろうとも清潔かつ安全に栄養を摂取できる「食べる」の確保が必要とされる。このため、支援における連携の経験動画・「食べる」支援の連携の在り方のパンフレットを作成し、関係者の理解を促進することができた。また、歯科口腔アセスメントの入力・集計システムを用いた研修にて迅速な支援に結び付く体制整備の働きかけを行うことができた。
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