研究課題/領域番号 |
19K10427
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
猿田 樹理 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (30454151)
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研究分担者 |
槻木 恵一 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (00298233)
杉本 昌弘 東京医科大学, 医学部, 教授 (30458963)
内田 裕之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (40327630)
東 雅啓 神奈川歯科大学, 歯学部, 准教授 (70707348)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 唾液 / メタボローム解析 / 精神疾患 / 診断マーカー / 代謝プロファイル |
研究開始時の研究の概要 |
近年、複雑な社会環境により精神疾患に罹患した歯科受診患者が急増している。しかしながら、精神疾患の病態は複雑で、未だ原因が解明されていないのが現状である。また精神疾患の診断法は、問診や臨床症状を基にした主観的な診断が主体であるが、病態が複雑であることから診断の客観的評価法の確立が必須である。さらに再発が多いことから、予防、早期発見および予後管理を行うことが喫緊の課題である。本研究は、唾液の代謝産物から精神疾患の病態を解明し、さらに精神疾患の予防、早期発見、診断として利用できるように簡易検出系の開発を行い、ヒトで臨床応用することを最終目標とする。
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研究成果の概要 |
精神疾患の唾液を採取して代謝産物の観点からメタボローム解析を行い、唾液成分と精神疾患の関連性を検討した。まず精神疾患であるうつ病、統合失調症、不安障害を示すモデルラットの作製を行った。これらのモデルラットとコントロールラットの唾液間で濃度変化が大きい代謝産物の探索を行い、コントロールと精神疾患モデルの唾液代謝産物で大きな違いのあった物質を同定することができた。 また、精神疾患(うつ病および統合失調症)と健常者のヒト唾液を採取してメタボローム解析を行い、唾液成分と精神疾患の関連性を検討した。この結果から、健常者とうつ病および統合失調症の唾液代謝産物で大きな違いのあった物質を検出することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精神疾患は複雑な発症要因から病態メカニズムが未だ解明されていないことや客観的検査・診断法が未だ確立されていない。そのようなことから本研究は、メタボローム解析を応用して、精神疾患の唾液成分から代謝マッピングで同定された物質を詳細に調べることで精神疾患の病態メカニズムの解明を行う。さらに精神疾患の唾液に着目してメタボロームマッピング解析することで、精神疾患特異的な唾液由来マーカーの探索を行い、精神疾患の病態解明および客観的指標となる新しい検査や診断法を確立できるという学術的意義や社会的意義がある。
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