研究課題/領域番号 |
19K10447
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
林田 秀明 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (20238140)
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研究分担者 |
齋藤 俊行 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (10170515)
古堅 麗子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (90253674)
永田 康浩 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80336164)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アクチビン / 歯周病 / 歯周病原細菌 / アクチビン受容体 / 歯周組織 / 肥満 / アディポカイン |
研究開始時の研究の概要 |
肥満に伴う脂肪組織の肥大化によって分泌される生理活性物質アディポカインは歯周病の病態形成に関与することが示唆されているが、多くのアディポカインの歯周病における影響について未解明な点が残されている。本研究は、近年アディポカインとして注目されているアクチビンに着目し、歯周組織を構成する細胞におけるアクチビン受容体の発現やこれらの細胞に対するアクチビンアイソフォームによる病態生理学的影響について、分子生物学的手法および細胞生物学的手法を用いて検討する。
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研究成果の概要 |
アクチビンは脂肪組織から分泌されるアディポカインであるが、歯周病の発症及び進行に関与しているかについては明らかにされていない。本研究の目的は歯周病におけるアクチビンの病態生理学的役割を調べることである。本研究の結果において、リコンビナントのアクチビンは歯周組織を構成する細胞の遺伝子およびタンパク質の変化を起こさなかった。また、歯周組織を構成する細胞からアクチビンと特異的に反応する分子は同定されなかった。口腔上皮細胞においてアクチビン受容体は歯周原細菌により発現の上昇が示唆された。歯周病に対するアクチビン及びその受容体の役割を明らかにするためには更なる研究が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病は肥満で悪化しやすいことが明らかになってきており、生活習慣だけでなく、様々な生体物質が関係することも明らかになってきている。アディポカインは脂肪組織から分泌される生体物質であるが、アクチビン受容体が口腔上皮細胞で歯周病細菌の刺激での上昇が観察されたことは、歯周病において一定の役割を果たしている可能性が示唆された。今後の研究の進展によってアクチビン受容体を標的とした歯周病の診断や予防につながる可能性があると思われる。
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