研究課題/領域番号 |
19K10453
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
弘中 祥司 昭和大学, 歯学部, 教授 (20333619)
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研究分担者 |
石崎 晶子 昭和大学, 歯学部, 講師 (00710386)
村田 尚道 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (10407546)
渡邊 裕 北海道大学, 歯学研究院, 准教授 (30297361)
林 佐智代 (三田村佐智代 / 三田村 佐智代 / 林佐智代) 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (40343579)
佐藤 秀夫 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (40507125)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 口腔機能 / 摂食機能 / 咬筋 / 発達不全 / 咀嚼 / 超音波エコー装置 / 幼児 / 舌筋 / 体組成 |
研究開始時の研究の概要 |
平成30年4月に「(小児)口腔機能管理加算」が我が国の診療報酬に新設された。未来の我が国を担う小児の口腔機能の評価は子供ゆえに客観性が低いため、より客観性の高い検査方法が望まれている。保護者の子供に対する「食」の不安は高まっている(日本歯科医学会調査2017より)一方で、歯科医師が過剰と言われる今の時代においても小児の口腔機能の専門家は地域に十分な数存在するとは決して言えない状況である。本研究では、超音波エコー装置を用いて咬筋・口輪筋の筋肉を骨格筋量と比較して評価するとともに、全国の4つの地域から同一方法を用いて測定することで、口腔機能の規格評価方法を確立する事を目的とした。
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研究成果の概要 |
口腔機能発達不全症は不明な点が多い.本疾患の特性を超音波エコー装置その他の計測機器を用いて,病態の解明を行ったが,今回,咀嚼運動を筋電計を用いてその特徴を明らかにした. 対象は保育園に通う96名のうち,5歳以上でガム咀嚼を行うことに同意を得た42名(男児17名,女児25名)である.診断基準から,口腔機能発達不全症16名と非該当26名に分類を行った.咀嚼筋活動の分析は小型表面筋電計を用い,咀嚼チェックガムを60回自由咀嚼した際の咬筋の筋活動を記録した.口腔機能発達不全群では咬筋の筋活動量が少なく,咀嚼間隔が長いことから,咀嚼時の筋活動が弱く,咀嚼能率が低い事が考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上手に食べられない子供が増加している.今回の研究により, 上手に噛めない幼児は咬筋の筋活動量が少なく,咀嚼間隔が長いことが分かった. すなわち, 咀嚼時筋活動が弱いために, 咀嚼能率が低い事が示された.また, 筋活動の左右差もみられたため, 上手に食べるためには, バランスの良い咀嚼と, リズム形成が重要である事がわかった.
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