研究課題/領域番号 |
19K10486
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
高橋 俊文 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20302292)
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研究分担者 |
太田 邦明 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 博士研究員 (90424142)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 産婦人科 / 診療実態 / 地域格差 / GIS / ビッグデータ / NDB / DPC / 腹腔鏡下手術 / 子宮摘出 / 医療ビッグデータ |
研究開始時の研究の概要 |
産婦人科は医師数の減少と地域偏在化が進行している。女性特有の身近な疾患を取り扱う診療科であり医師数の増加と地域偏在の是正は急務である。しかし、産婦人科の“診療実態”と“診療の質”に関して「地域間格差」が存在するかどうかの検討はなされていない。本研究では、医療ビッグデータであるリアルワールド系(National DatabaseとDPCデータ)およびレジストリ系データベースを用い、包括的に産婦人科診療の“診療実態”と“診療の質”の「地域間格差」を検討する。また、地理情報システム(GIS)を用い地域間の関係を視覚化しより直感的な理解を目指す。
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研究成果の概要 |
産婦人科医師数の減少と地域格差が社会問題となっている。本研究では、産婦人科の診療実態に地域格差があるかどうかを調査した。その結果、良性婦人科疾患に対する子宮全摘術や腹腔鏡下手術に地域格差があることがわかった。また、腹腔鏡下手術の認定医師数と手術の出現率には強い相関関係があり、地域間でも格差があることが示された。この研究結果は、産婦人科医師の地域格差解消に役立つ可能性があり、産婦人科の診療レベルを均等化するためには腹腔鏡下手術技術認定医師数を一定にする必要があることを示唆している。産婦人科の診療レベルの均等化は社会的な要望に合致し、この研究の成果が地域格差の解消に貢献することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究で、産婦人科医師数のみならず腹腔鏡下手術技術認定医師数の地域偏在が明らかになった。腹腔鏡下手術技術認定医師数の地域偏在は婦人科良性疾患に対する腹腔鏡下手術と強い相関関係があった。このことは、産婦人科診療実態に地域格差があることを示唆する結果である。すなわち、産婦人科の診療レベルを全国一律にするためには、女性人口当たりの腹腔鏡下手術技術認定医師数を各都道府県で一定にする必要がある。産婦人科は女性の身近な診療科であり、その診療レベルの均てん化は社会的なニーズに合致する。本研究の成果が産婦人科医師の地域偏在の解消の一助になることを期待する。
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