研究課題/領域番号 |
19K10491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 東京情報大学 |
研究代表者 |
松下 博宣 東京情報大学, 看護学部, 教授 (70591949)
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研究分担者 |
藤谷 克己 学校法人文京学院 文京学院大学, 保健医療技術学部, 教授 (80604123)
市川 香織 東京情報大学, 看護学部, 教授 (90375882)
土谷 朋子 学校法人文京学院 文京学院大学, 保健医療技術学部, 准教授 (40555075)
茂籠 幸代 (池田幸代) 東京情報大学, 総合情報学部, 准教授 (40344460)
児玉 悠希 東京情報大学, 看護学部, 助教 (50769578)
木田 亮平 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (40842464)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 多職種連携 / チーム医療 / 医療の効率 / 医療の質 / 医療安全 / 組織学習 / リーダーシップ / 国際共同研究 / コンピテンシー / 主観的幸福度 / インフォマティクス / システム科学 / 主観的幸福感 / コンフリクト・マネジメント / 多職種協働 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、多職種協働のヘルスケアサービスの質に対するインパクトを多職種協働評価スケールと医療サービスの質評価指標を用いて計量的、実証的に明らかにすることである。またカナダ・オンタリオ州のブロック大学等と連携して、日本とカナダで取得されるデータを比較して国際共同研究を行う。方法としては、英語圏を中心に信頼性と妥当性が検証され広範に使われている多職種協働評価スケール(AITCS:Assessment of Inter-professional Team Collaboration Scale)に改善を加えたスケールを活用する。
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研究実績の概要 |
本年度は、多職種連携協働、コラボレーティブ・リーダーシップ、組織学習、医療安全等に関する調査を実施してデータを取得した。 A病院を対象とする研究では、AITCS-Ⅱ-J(Assessment of Inter-professional Team Collaboration Scale-Ⅱ-J AITCS日本語版)を用いて、多職種連携の実態と医療の効率性を示す指標として病床回転率,平均在院日数,ADL改善率との関係を調査した。AITCS-Ⅱ-Jのサブスケールであるパートナーシップ得点が高いほど,医療の効率性指標である病床回転率が上がり,かつ平均在院日数が有意に短縮されることが明らかになった。具体的には,患者の要望に耳を傾ける行動,ケアプラン作成には患者や家族と一緒になって行う行動を含む多職種連携を推進、醸成することにより平均在院日数が短縮することが示唆された。 B病院との共同研究では、組織学習を説明変数、多職種連携協働(AITCS-Ⅱ-J)を目的変数、コラボレーティブ・リーダーシップ(AICLS日本語版)を媒介変数とする共分散構造分析を行った。組織学習とコラボレーティブ・リーダーシップの関連は、β=0.80(p<0.001)、組織学習と多職種連携協働の関連は、β=0.37(p<0.001)、コラボレーティブ・リーダーシップと多職種連携協働の関連は、β=0.58(p<0.001)であった。媒介を仮定したモデルでは、コラボレーティブ・リーダーシップが、組織学習と多職種連携協働の関係に及ぼす間接効果は0.47であり、コラボレーティブ・リーダーシップが組織が学習と多職種連携協働に影響を与え、媒介することが示唆された。 カナダ、オーストラリア、ドイツ、ルワンダ等の国際共同研修者と連携し、各国の多職種連携の実態に関する実証研究成果をSpringerNatureよりInnovative Collaboration in Healthcareを2023年に刊行する予定である。
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