研究課題/領域番号 |
19K10492
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
土屋 静馬 昭和大学, 医学部, 准教授 (70439438)
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研究分担者 |
坂下 暁子 昭和大学, 医学部, 教授 (00221268)
泉 美貴 昭和大学, 医学部, 教授 (30228655)
木内 祐二 昭和大学, 医学部, 教授 (50204821)
高宮 有介 昭和大学, 医学部, 教授 (90255737)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 医学教育 / レジリエンス / カリキュラム開発 / カリキュラム評価 / 自己観 / 構成主義 / 学修成果基盤型教育 / ストレスマネジメント / 診療参加型臨床実習 / プロフェッショナリズム教育 / 全人的医療 / セルフケア / マインドフルネス / 修学支援 / バーンアウト / プロフェッショナリズム / レジリエンス育成 / カリキュラム・デベロップメント / 多文化比較 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の学術的な問いは「日本の医学生にとって標準的で効果的なレジリエンス 育成教育プログラムの開発と発展のプロセスにおいて必須の要件とは何か?」であり、この問いに答えるために、【1】日本人の文化的自己観に根差したレジリエンス育成モデル作成、【2】提示したレジリエンス育成モデルに基づいたプログラムの作成、【3】実施したプログラムの学修効果の評価、の三段階に分けて研究を実施する。
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研究成果の概要 |
本研究は日本の医学生のレジリエンス育成カリキュラムを作成することを目的としたが、まず「日本人の自己観に根差したレジリエンス育成教育モデルの概念図」を作成した。これは欧米型と日本人型のレジリエンス観の差異を明らかにしたものである。次にこの概念図に基づいたレジリエンス育成カリキュラムを昭和大学医学部に導入した。医学部6年間のらせん型カリキュラムとして、各学修段階に応じた具体的な学修機会を設けた。さらに、導入したカリキュラムの学修成果を教育心理学や行動科学的観点から評価し、いくつかの指標でレジリエンスに関連する医師としてのコンピテンシーの強化や、職業人としての自己観に変化が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究の社会的意義は、日本の医学生が抱える精神的負担の軽減と、医療現場でのレジリエンス強化に貢献する点にあった。過密なカリキュラムにより、医学生が重度のストレスや抑うつ状態に陥ることが報告されている中、本研究は医学部におけるレジリエンス育成を目的としたカリキュラムを通じて、学生の精神的健康を保護し、医師としての持続可能なキャリア形成を支援する可能性が示された。特に、日本人の自己観に基づいたレジリエンス教育モデルを開発することで、文化的特性を踏まえた効果的な教育アプローチを提供し、欧米型のレジリエンス観との比較を通じて、より多様な教育手法の発展に寄与したと考えられる。
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