研究課題/領域番号 |
19K10499
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 東海大学 (2021-2022) 独立行政法人国立病院機構水戸医療センター(臨床研究部) (2019-2020) |
研究代表者 |
土谷 飛鳥 東海大学, 医学部, 准教授 (20530017)
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研究分担者 |
湯沢 賢治 独立行政法人国立病院機構水戸医療センター(臨床研究部), なし, 部長 (10240160)
堤 悠介 独立行政法人国立病院機構水戸医療センター(臨床研究部), なし, 医長 (50627320)
安田 貢 独立行政法人国立病院機構水戸医療センター(臨床研究部), なし, 部長 (70528489)
康永 秀生 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90361485)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 外傷長期予後 / 患者報告アウトカム / テーラーメイド型 / 社会的患者背景 / 健康関連QOL / 効用値 / 包括的長期予後データベース / 外傷 / 包括的長期予後データ / 中央データセンター / 研究参加施設募集 / Quality of life |
研究開始時の研究の概要 |
医療や外傷診療システムの進歩により、外傷患者の病院内死亡率は年々低下している反面、長期的な後遺症から社会復帰できないという大きな健康問題が生じている。そのため長期予後である社会復帰率、健康関連QOLのような患者報告アウトカムに関する研究が注目されている。本研究は中等症から重症外傷疾患に対する、退院後の患者報告アウトカムを中心とした、社会的患者背景を含む、包括的長期予後データベースを構築し、それに臨床情報を突合する事で、長期予後と関連する因子を検証し、患者個人に最適なテーラーメイド型退院後医療を社会に提示する事を目的とする。研究を展開させる事で外傷患者の社会復帰率向上と医療資源最適配置を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、社会的患者背景、患者報告アウトカムを中心とした包括的長期予後データベースを構築し、それに臨床情報を組み合わせて分析することで、患者の社会状況に応じたテーラーメイド型退院後医療を提示し、外傷患者の社会復帰率向上、医療資源の最適配置を実現しようするものである。研究期間内に次の3点が達成された。(1)本邦初となる外傷包括的長期予後データベースの完成、(2)本邦初となる外傷長期予後追跡システムの確立と良好な長期予後追跡率の達成、(3)全国17施設(救命救急センター17施設;大学病院10施設・高度救命救急センター6施設含む)での970症例の登録。この3点が次世代の外傷研究の先駆けとなる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存の外傷研究では取得されなかった、詳細な社会的患者背景と患者報告アウトカムが、大都市/医療過疎地域を対象として蓄積された点に意義があり、これにより世界に無二の革新的なコホートデータベースが構築された。特に超高齢社会である日本においては、受傷者の年齢構成が他国と大きく異なり、受傷から回復までの自然史や長期予後との関連因子も他国と大きく異なる事が考えられる。このデータベースと臨床情報を統合し、長期予後と社会的関連因子の検証を行うことにより、世界の先駆けとなるエビデンスが発信可能となり、患者の社会状況に応じた退院後医療を提示し、外傷患者の社会復帰率向上、医療資源の最適配置が実現可能となる。
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