研究課題/領域番号 |
19K10501
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 (2022) 東京都立多摩総合医療センター(臨床研究・教育研修センター(臨床研究部)) (2019-2021) |
研究代表者 |
本田 仁 藤田医科大学, 医学部, 教授 (10770860)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 感染症コンサルテーション / サインオフ / 患者安全 / 抗菌薬適正使用 / 医療安全 |
研究開始時の研究の概要 |
2000年の初頭より米国において医療安全、患者予後の観点からの感染症コンサルテーションの有用性は指摘されていた。米国では感染症医における感染症診療は極めて一般的であるが、日本では必ずしもそうでないことから日本における感染症医の役割を明確にすることが目的であり、感染症コンサルテーション終了後から退院までの感染症の発生や、抗菌薬治療における有害事象の発生を見ることも目的としている。
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研究成果の概要 |
2019年1月から12月の間に感染症コンサルテーションを受け、サインオフ後のあらゆる治療関連ADEの発生率、最終的なID勧告の非遵守、およびID勧告の非遵守に関連する因子を特定した。治療を中止した患者を除外した後、ID推奨事項の非遵守は351人中55人(15.7%)で確認された。感染症コンサルテーションにサインオフした後のインデックス入院中に新たに獲得した医療関連感染症は、ID推奨事項の非遵守の独立したリスク因子であった(調整オッズ比、3.72)。サインオフ後の期間中にID推奨事項への非遵守に関連し、患者の安全を確保するためにサインオフ後も継続的な注意が必要であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感染症コンサルテーションは大規模医療機関で一般的な診療形態になっているに際し、その質と患者安全の担保がより重要な状況になっているため、終診後の患者予後の評価をすることで、より理想的な感染症コンサルトの実施につながるような内容を探求することができた。
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