研究課題/領域番号 |
19K10507
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
藤原 道隆 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院教授 (70378222)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 手術教育 / 外科 / 博物館 / VRミュージアム / シミュレータ / バーチャルリアリティ |
研究開始時の研究の概要 |
手術教育は,on the jobトレーニング一辺倒から,シミュレーションやe-learning,CSTのなどoff the jobのさまざまなトレーニングが充実してきた.しかし,その本質は,既に完成された術式の伝達で旧来の教育の域を超えていない.近年,卒前医学教育においては,学習者が自ら考えることに重きをおいた改革が進んいる.手術教育のような専門的医学教育においても,学習者が単なるトレースではなく,手術法確立の成り立ちも知った上で自ら考えながら修得する方法がより有効でないか,と考える.そこで,手術機器,術式の発展を学べる博物館とトレーニングセンターを融合させた新しい手術教育法の創造を目指す.
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研究成果の概要 |
医療機器の目覚ましい発展とともに外科手術も変革していることから,手術教育における機器の教育がかなり重要になっている。一方,近年,アクティブ・ラーニングの教育資源として,博物館の効果が注目されている。本研究において,手術機器の博物館において,訓練者が自ら手術法について探求し学べる新しい教育システムを構想した。当初は,実機の博物館の中での対面トレーニングのみの構想であったが,新型コロナ感染の状況で制限が生じたことや,デジタル・トランスフォーメーションの動きに対応して,VR/AR技術によるデジタル博物館も構築した。ハンズオン実技教育は困難だったが,デジタル化により他の遠隔手術教育は可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の医療機器の目覚ましい発展により外科手術も大きく変革し,手術教育における機器の教育がかなり重要になっている。博物館教育は,学習者が五感を駆使して,展示物から自ら学び取る方法である。本研究は,手術機器の博物館において手術教育を行い,近年自然科学系や人文系博物館で教育効果が指摘されている博物館教育を外科教育に取り入れる新しい試みである。本研究期間中にCOVID感染状況のため,実機や対面教育に制約が生じたこともあり,デジタル重視の博物館に計画を修正したが,構築したデジタル(VR/AR)博物館は,学習者の学びにも対応しながら,遠隔をふくめた外科教育を可能にし,外科教育DXを進展させることができた。
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