研究課題/領域番号 |
19K10531
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
井上 真智子 浜松医科大学, 医学部, 特任教授 (80609090)
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研究分担者 |
金子 惇 横浜市立大学, データサイエンス研究科, 准教授 (80825076)
松井 智子 浜松医科大学, 医学部, 特任講師 (40886686)
樋口 智也 浜松医科大学, 医学部, 特任助教 (50888691)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | アドバンス・ケア・プランニング / 地域医療・介護 / コミュニケーションスキル / アクションリサーチ / 多職種連携 / 情報共有 / 意思決定支援 / 地域包括ケアシステム / 教育プログラム開発 / 地域医療 |
研究開始時の研究の概要 |
人生の最終段階における医療・ケアに関して、患者本人・家族・医療者が話し合うプロセス「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」の普及には、地域で医療・介護に携わる多職種が連携して取り組む必要がある。その実践のための課題を明らかにし、多職種がACPに基づいた意思決定支援のために必要な知識・スキルを身につける教育プログラムを開発する。模擬患者・家族との実践演習を含む予定である。
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研究成果の概要 |
浜松市をフィールドとして地域医療・介護多職種のACP実践に向けたニーズ・課題を探索したところ、①住民の意識啓発、②コミュニケーションスキル研修およびツールの必要性、③急性期病院の医療者との連携が課題であることが示された。 地域医療・介護多職種には、ACPリーダー養成研修および認知症を持つ患者とのACPコミュニケーション研修を実施した。急性期病院の医療者には、余命1年以内と予想される患者とのACPに用いる「人生会議手帳2」の開発と模擬面接を行い、実用化に向けたフィードバックを得た。一般住民には、人生会議手帳を用いた面接について、内容評価や改善要望を収集し、改訂に反映した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、地域包括ケアシステムにおいてACPに基づく意思決定支援を推進するため、地域医療・介護多職種、急性期医療者、地域住民のそれぞれの視点からACP実践の課題を多角的に検討し改善に取り組んだ実践研究である点である。それぞれの立場にアプローチすることで、研修やACPツールの改善に活かすことができ、地域の実情に根ざしたモデル整備の基盤とした。 社会的意義としては、超高齢社会において地域医療・介護に携わる多職種が、患者の人生の最終段階の医療・ケア・過ごし方についての希望や選好を話し合うためのスキルやツールを整備することで、患者の意思が尊重された医療・ケアの実現に寄与しうる点である。
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