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大規模災害の避難者における健康被害の要因解明と新たな提言

研究課題

研究課題/領域番号 19K10535
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

笠岡 俊志  熊本大学, 病院, 教授 (90243667)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード自然災害 / 健康被害 / 避難所 / 熊本地震 / 大規模災害 / 避難者
研究開始時の研究の概要

熊本地震では避難所のアセスメントが様々な方法で実施されているが、実際に急病を発症して医療機関に救急搬送された患者の実態やその後の転帰については詳細な検証は行われていない。本研究では、急病のため避難所から救急搬送された患者を対象に健康被害の発生状況を網羅的に調査・分析することに特色があり、今後発生する大規模災害における避難所運営において健康被害を防止する新たな指針を提供できると考えられる。

研究成果の概要

本研究では平成28年熊本地震の避難所から救急搬送された患者の健康被害の要因について検討した。患者データは熊本市消防局の救急搬送記録および医療機関の診療録から入手した。避難所の生活環境は救急医療情報システム(EMIS)から入手した。発災後の急性期に多数の被災者が搬送されており、60歳以上の高齢者や既往症のある患者が多かった。救急搬送の理由は、転倒と呼吸困難が最も多く、次いで発熱、意識障害、腹痛の順であった。避難所の生活環境ではスペースの不足、医療や食料の提供に問題があることが判明した。避難所での健康被害を防止するためには災害発生初期から適切な生活環境と医療を提供することが重要と考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では避難所から救急搬送された患者を対象に健康被害の発生状況を調査・分析してその特徴(発症時期や避難所環境の問題など)を明らかにした。今後発生する自然災害における避難所運営において健康被害を防止する新たな指針を提供できたと考えられる。さらに本研究と同様の調査を他の自然災害の被災地でも実施すれば、災害の種類や発生地域の差を考慮した対策を立てることも可能となる。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 自然災害の経験を避難所の健康被害の防止に活かす2023

    • 著者名/発表者名
      笠岡俊志
    • 学会等名
      第28回日本災害医学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Using the experience of natural disasters to prevent health hazards in shelters2023

    • 著者名/発表者名
      Shunji Kasaoka
    • 学会等名
      WADEM Congress 2023
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 熊本地震の避難所における健康被害の要因2022

    • 著者名/発表者名
      笠岡俊志
    • 学会等名
      第27回日本災害医学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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