研究課題/領域番号 |
19K10546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
松村 千佳子 京都薬科大学, 薬学部, 講師 (00549305)
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研究分担者 |
矢野 義孝 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (60437241)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 緩和医療 / QOL / がん疼痛 / 薬剤師外来 / 患者報告アウトカム / 薬学的支援方法 / 薬学的支援 / 緩和ケア / 全身倦怠感 / 終末期がん患者 / QOL評価 / 予後予測 / オピオイド |
研究開始時の研究の概要 |
進行がん患者に早期から専門的な緩和ケアを行うことは、痛み、精神面、生活の質(QOL)、生存期間において良い影響を及ぼすことはよく知られている。しかし、がん疼痛患者における適切な薬学的支援方法についてはいまだ明らかにされていない。本研究の目的は、早期から終末期にいたるまでの身体的苦痛を緩和することで患者満足度および患者QOLを高めるための最適な薬学的支援方法を確立することである。
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研究成果の概要 |
早期から終末期にいたるまで身体的苦痛を緩和することで患者満足度および患者QOLを高めるための最適な薬学的支援方法を確立した。外来がん疼痛患者における患者報告アウトカムの全般的QOLスコアは、1日の最大の痛みスコア値と有意に相関し最大の痛みスコア値の緩和が患者QOLを向上することが示された。また終末期がん患者における患者報告アウトカムと医療者による症状評価値との一致度を調査した結果、倦怠感をはじめとする主観的症状全般において医療従事者が過小評価する傾向があることが示され、患者報告アウトカムを組み合わせた症状評価が重要であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん疼痛患者における適切な薬学的支援方法については未だ明確になっておらず、患者は十分なケアを享受できていないのが現状である。そこで外来がん疼痛患者の包括的な緩和ケア方法を構築すること、また終末期がん患者の症状評価における支援方法を確立させることは非常に重要である。 本研究成果である、がん疼痛患者における最適な薬学的支援方法および終末期がん患者の患者報告アウトカムを加味した症状評価は緩和ケアの質の向上に貢献することが期待できる。
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