研究課題/領域番号 |
19K10556
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
田辺 正樹 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (50456737)
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研究分担者 |
高橋 佳紀 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (70832517)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 抗菌薬適正使用 / 薬剤耐性 / 地域連携 / データベース / 地域医療 |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤耐性(AMR)対策の一環として抗菌薬適正使用の在り方を検討する上で、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)による各種活動の成果について、抗菌薬使用量や薬剤耐性菌の発生状況などの指標に加え、患者予後、医療経済的視点で評価を行うことが本研究の一つ目の目的である。 また、AMR対策は一つの病院で完結できるものではなく、地域の病院との連携の中で進めていく必要がある。今後開始される「三重地域圏統合型医療情報データベース(Mie-LIP DB)」を用いて、三重県内の中核病院における感染症関連データを集計・分析し、病院間比較や地域全体の感染症の動向を把握することが本研究の二つ目の目的である。
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研究成果の概要 |
薬剤耐性(AMR)対策として(1)抗菌薬適正使用支援チーム(AST)による各種活動が抗菌薬使用量や薬剤耐性菌の発生状況などに与える影響と(2)三重地域医療圏統合型医療情報データベース(Mie-LIP DB)を用いた抗菌薬適正使用の評価を行った。(1)三重大学病院において2018年8月からのAST活動により、抗緑膿菌薬は約15%減少(カルバペネム系は約50%減少)し、カルバペネム耐性緑膿菌の分離頻度、Clostridioides difficileの発生率も低下傾向を認めた。(2)Mie-LIP DBを用い、三重県内9病院の肺炎・尿路感染・上気道感染の抗菌薬処方人数の比較検討が可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬剤耐性(AMR)対策は今後ますます重要となる課題であり、病院内においては専門のチーム(AST)を発足し対応にあたっている。AST活動により抗菌薬使用動向が変化し、薬剤耐性菌の検出が減少傾向を認めた。また地域におけるAMR対策を評価するため、病院間で医療情報を共有するデータベースの活用について検討を行ったところ、抗菌薬使用に関する評価を行うことができた。
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