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医療者としての態度を養う教育基盤形成へのVirtual Reality技術の応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K10566
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
研究機関東邦大学

研究代表者

中村 陽一  東邦大学, 医学部, 教授 (10349904)

研究分担者 廣井 直樹  東邦大学, 医学部, 教授 (30366497)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードVirtual Reality / 死の臨床 / スピリチュアルペイン / 看取り / 医学卒前教育 / 態度 / 医学教育 / 緩和ケア / 態度教育 / Virtual reality / 緩和医療 / 緩和医療学 / コンフリクト・マネジメント
研究開始時の研究の概要

卒前医学教育において「態度」教育が重要であるにも関わらず、臨床実習で学ぶことが難しい場面、医学生が居合わせることが相応しくない場面がある。「悪い知らせを伝える場面(がん告知等)」、「看取りの場面」、「コンフリクト・マネジメント(診療に対するクレーム対応等)」などがあげられるが、これらの場面で医師としてとるべき「態度」を学ぶことは、医学教育において重要な項目である。医学生への「態度」教育が重要であるにも関わらず診療参加が困難な臨床場面に対し、Virtual Reality (仮想現実)技術を用いた教育ツールを用いることで 、知識・技能・態度の融合教育を実施することが可能であるか評価を行う。

研究実績の概要

Virtual Realityを用いた卒前医学教育コンテンツの開発・評価を行った。医学生が実際に体験困難である場面として、看取りにおける医療者の態度教育に有用であることが示唆された。医療の現場では患者・家族から不平や苦情が医療者に向けられる場面も多く存在する。場合によっては、医療過誤、訴訟と問題が大きく発展していく場面もありうる。そのような場面も、医学生が見学実習をすることは難しく、また、医師免許を有する初期臨床研修医であっても、当事者以外が出席することは難しいのが現状と考えた。
新たなコンテンツの開発を検討してたが、新型コロナ感染症パンデミックの影響により医学生を対象とした研究の遂行が困難になり研究に遅滞が生じている。Virtual Realityは、本研究の立案時に比べると一般的な家電量販店でも購入が可能となっており、かなり広まった一般的な技術となった。さらに、医学教育分野や臨床現場においてもVirtual Reality技術を用いたものが多く行われるようになった。これらの実務も教育研究が実証されているものは少なく、その有効性が明確に示されているとは言い難いのが現状と考える。
開発したVirtual Realityによる見取りのコンテンツのうち、死の臨床に関わる研究として多職種に広げることが可能か、パイロット的に看護学部学生、薬学部学生に看取りの体験を行なった。有用性があるような印象であった。
Virtual Reality技術を用いた医学・看護・薬学教育が有用である領域は多いと思われる。学生が体験することが困難な内容を用いた研究を行うために。コンテンツ開発にあたり、研究計画を再考する必要がある。文献検索を行い関連するテーマの再検討を行なった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナ感染症パンデミックの影響により医学生を対象とした研究の遂行が困難になり研究に遅滞が生じている。Virtual Realityは、本研究の立案時に比べると一般的な家電量販店でも購入が可能となっており、かなり広まった一般的な技術となった。さらに、医学教育分野や臨床現場においてもVirtual Reality技術を用いたものが多く行われるようになった。これらの実務も教育研究が実証されているものは少ないが、実際の教育現場、医療現場でも広く実践される技術になってしまった。

今後の研究の推進方策

全人的苦痛をやわらげることが、緩和ケアにおける重要な領域である。これらのうち、スピリチュアルペインに対するケアの方法としては、支持的・援助的な関わりを行うことが大切であり、「傾聴」がキーワードとなる。スピリチュアルケアを訴える模擬患者に対して医療者が傾聴を行うVirtual Realityのコンテンツを作成する。今後、このコンテンツが医学生を含めた医療系学生の教育ツール、さらには緩和ケア領域の医療者の教育ツールとして有用かを検証したい。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 私の意思決定支援サポートのアプローチ ~VRを活用して体験してみよう2020

    • 著者名/発表者名
      中村陽一
    • 雑誌名

      YORi-SOUがんナーシング

      巻: 10 ページ: 222-223

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] VIRTUAL REALITY NO IGAKU KYOIKU HE NO OYO2019

    • 著者名/発表者名
      中村陽一、廣井直樹、島田英昭
    • 雑誌名

      東邦医学会雑誌

      巻: 66 号: 3 ページ: 178-184

    • DOI

      10.14994/tohoigaku.2019-037

    • NAID

      120006733011

    • ISSN
      00408670
    • URL

      https://toho.repo.nii.ac.jp/records/2002374

    • 年月日
      2019-09-01
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Virtual Realityを用いた「看取りの場面」の卒前医学教育~「知識」・「技能」・「態度」の融合教育を目指して~2020

    • 著者名/発表者名
      中村陽一
    • 学会等名
      緩和・支持・心のケア合同学術大会2020(第25回日本緩和医療学会学術大会)
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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