研究課題/領域番号 |
19K10577
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
神林 康弘 岡山理科大学, 獣医学部, 教授 (20345630)
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研究分担者 |
中村 裕之 金沢大学, 医学系, 教授 (30231476)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 大気粉塵 / 多環芳香族炭化水素類 / 気管支喘息 / 酸化ストレス / 環境化学物質 / 過酸化脂質 / 大気汚染 / アレルギー / 脂質酸化物 |
研究開始時の研究の概要 |
大陸からの微小粒子状物質(PM2.5)などの越境汚染や、国内幹線道路沿いの大気汚染による呼吸器への影響が懸念されている。申請者らは、大気粉塵に含まれる化学物質である多環芳香族炭化水素類(PAH)が気管支喘息などの慢性咳嗽患者の症状悪化に関連することを明らかにした。PAH暴露が酸化ストレスに関連することが考えられている。本研究では、酸化された脂質に注目し、PAHによる気管支喘息の症状悪化に酸化ストレスが関与するかを検討する。
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研究成果の概要 |
大気粉塵に含まれる多環芳香族炭化水素類による気管支喘息の症状悪化への酸化ストレスの関与を証明するために実施する予定であった。大学の異動により使用する予定の機器がすぐに使用できる環境でなくなった。他大学で実施する予定であった実験も新型コロナウイルス感染症の影響で実施できなかった。必要な機器は譲り受けて揃えることはできたが、新設学部での講義や委員会等に時間を取られることにより実験は実施できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
越境汚染や幹線道路沿線の大気粉塵による呼吸器への影響が問題となっている。本研究では、大気粉塵中に含まれる多環芳香族炭化水素類による気管支喘息の症状悪化に酸化ストレスが関与することを示し、酸化ストレスを抑制することにより気管支喘息の症状悪化の予防ができるのではないかと提案する予定であったが、諸事情により実験を実施することができなかった。酸化ストレスの関与として、脂質が酸化されて生成するジアシルグリセロール過酸化物や酸化物がPKCを活性化し、制御されない細胞内情報伝達が起こり気管支喘息の症状が悪化するという仮説を考えていた。
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