研究課題/領域番号 |
19K10607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
生駒 俊和 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60612744)
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研究分担者 |
土屋 康雄 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60334679)
浅井 孝夫 順天堂大学, 医療科学部, 准教授 (60612736)
中村 和利 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70207869)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 胆嚢がん / インド / アフラトキシンB1-リジン付加体 / 血清 / 血清アフラトキシンB1 / 胆道系血液検査項目 / 腫瘍マーカー / アフラトキシンB1 / 胆道系検査項目 / 環境要因 / 飲料水汚染 / 細菌 / 井戸水 / メタゲノム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
胆嚢がん患者宅井戸水中に生息している細菌叢メタゲノム解析を用いて患者宅井戸水中に生息している細菌叢を明らかにすること、胆嚢がん患者、胆石症患者、健常者の血清アフラトキシンB1濃度をELISA法により測定し、比較することである。さらに、胆嚢がんを早期発見・診断するための既存血液検査項目(ALP、γGTや腫瘍マーカーなど)が本症診断のためにどの程度有用であるかを、感度、特異度を指標として評価することである。
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研究実績の概要 |
胆嚢がん(GBC)の最大のリスク要因は胆石であるが、胆石症患者の僅か1%しかGBCを発生しておらず、その他の要因の解明が必要である。申請者らは、これまでGBC多発地域であるインド北部でその疫学的成因解明研究を実施し、チフス菌感染や赤唐辛子のアフラトキシンB1(AFB1)汚染がその要因である可能性を明らかにした。さらに、GBC患者宅の井戸水中から簡易検査法により細菌を検出した。本研究は、これらの知見をさらに発展させ、メタゲノム解析を用いて患者井戸水中に生息している細菌叢を明らかにすること、GBC患者、胆嚢炎患者、及び健常者の血清AFB1濃度をELISA法により測定し、3群間の濃度を比較する。これらにより、細菌感染やAFB1汚染とGBC発生との関係を明らかにすることを目的とした。 バラナシ市内、及びその近郊においてGBCと診断された患者10名の家庭を訪問し、飲食に使用している井戸水20Lを採取し、吸引ろ過した。ろ過後のメンブレンフィルター上から細菌DNAを抽出できた5例のDNAをメタゲノム解析した。検出された菌種は、AcinetobacterやFlavobacteriumなどであり、事前に予想していた腸チフス菌やヘリコバクター ピロリ菌は検出されなかった。 GBC患者45人(男性18人、女性27人)、胆嚢炎患者60人(男性22人、女性38人)、健常者55人(男性20人、女性35人)から採取した血清中のAFB1-リジン付加体の濃度をELISA法で測定した。検出限界以上の濃度を示した例は、GBC患者では32人(71%)、胆嚢炎患者では25人(42%)、健常者では4人(7%)であり、GBC患者は胆嚢炎患者、健常者に比べ血清AFB1-リジン付加体の検出率が有意に高かった。 AFB1汚染とGBC発生との関連が示唆され、今後、AFB1汚染源が赤唐辛子かどうかの解明が必要である。
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