研究課題/領域番号 |
19K10608
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
小林 果 三重大学, 医学系研究科, 講師 (70542091)
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研究分担者 |
小泉 昭夫 京都大学, 医学研究科, 名誉教授 (50124574)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | RNF213 / もやもや病 / 血管狭窄 / 炎症 / 小胞体ストレス / SEL1L / 遺伝子改変マウス / 動物モデル / ストレス負荷 / 血管 |
研究開始時の研究の概要 |
もやもや病は脳血管が狭窄する病気で、子どもの脳卒中の主な原因となる。もやもや病の原因遺伝子としてRNF213が同定されたが、どのようにもやもや病を引き起こすかは現在も明らかではない。本研究では、感染・炎症がRNF213遺伝子と関連して病気を引き起こすという仮説を検討するために、RNF213遺伝子を改変したマウスに炎症を引き起こす物質を投与して脳血管の変化を解析する。
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研究成果の概要 |
もやもや病の感受性遺伝子RNF213は疾患発症リスクを顕著に上昇させるが、一方で浸透率は低く、RNF213変異を有することに加え何らかの環境要因がトリガーになり発症に至ると考えられている。 本研究では炎症下において発生する小胞体ストレスとRNF213の関係を検討し、RNF213抑制がミスフォールディングタンパク質の分解を担うSEL1Lの増加を通じて小胞体ストレスを軽減することを明らかにした。本研究から、RNF213が小胞体ストレス制御に重要な役割を果たすことが示され、炎症等により発生する小胞体ストレスがもやもや病の発症に関与する可能性が提示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最近の研究で、RNF213はもやもや病に限らず多くの血管狭窄性疾患の日本人における遺伝的リスクファクターであることが知られており、RNF213変異による血管狭窄疾患の発症に関与する環境要因を特定することは予防法の開発に大きく貢献すると考えられる。本研究は、RNF213が小胞体ストレス制御に関与することを証明し、炎症等の小胞体ストレスが発生する状況が環境要因である可能性を示す社会的にも意義深いものである。
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