研究課題/領域番号 |
19K10617
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
中村 美詠子 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (30236012)
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研究分担者 |
杉浦 実 同志社女子大学, 生活科学部, 教授 (10355406)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | カロテノイド / 野菜 / 果物 / 死亡 / ルテイン / 応用的ADL / 精神健康 / 主観的幸福感 / 抗炎症 / β-クリプトキサンチン / うんしゅうみかん / コホート研究 / 健康長寿 / うつ / 認知症 / 要介護 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢期を健やかに過ごすために、うつや認知症の予防は重要である。脳の酸化ストレスの亢進がうつや認知機能低下と関連する可能性がある。また一方で、カロテノイド等の抗酸化物質の摂取がこれらの病態を予防する可能性がある。三ヶ日町研究では、みかんに多く含まれるβ-クリプトキサンチン等のカロテノイドと生活習慣病との関連について縦断的に検討してきた。本研究では三ヶ日町研究の追跡期間を延長し、アウトカムをうつ、認知機能低下等に拡張して、カロテノイド等とこれらの病態との関連を明らかにする。
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研究実績の概要 |
2022年度は、人口動態調査死亡票・死亡個票とリンケージしたデータを用いて死亡に関する分析を実施した。 2003年度に実施した三ヶ日町研究データをベースライン、死亡(全死因)をアウトカムとした。COX比例ハザードモデルを用いて、ベースラインの血清カロテノイド濃度、食物摂取頻度調査による食品群別摂取量、食品摂取頻度と死亡との関連を検討した。血清カロテノイド濃度と食品群別摂取量は対数変換後連続変数として、8段階で尋ねた食品摂取頻度は週1回未満(基準)、週1~2回、週3回以上のカテゴリー変数として投入した。長期追跡対象となった838人について10194人年追跡し、71人の死亡が確認された。血清β-カロテン (ハザード比(HR) 0.41, 95% 信頼区間(CI) 0.25-0.68)、血清総カロテノイド(HR 0.53, 95% CI 0.31-0.91)が有意なハザード比の低下、緑黄色野菜摂取量(HR 0.69, 95% CI 0.34-1.01)、野菜・果物摂取量(HR 0.59, 95% CI 0.34-1.02)が境界域のハザード比の低下を示した。食品摂取頻度についてはトマト、人参、ブロッコリの高頻度摂取で予防的関連が観察された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は2021年度に実施できなかった死亡に関する分析をすすめることができたが、結果の公表に至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの分析結果の公表をすすめる予定である。
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