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小児1型糖尿病患者の自立支援のための自己管理能力・生活環境・生活の質に関する調査

研究課題

研究課題/領域番号 19K10618
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

松井 克之  滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60595924)

研究分担者 菊池 透  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10240772)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード小児1型糖尿病 / 糖尿病療養行動 / 生活の質 / 学校 / 小児糖尿病 / インスリンポンプ / 摂食障害 / 認知機能 / 精神心理 / 小児1型糖尿病 / 自己管理
研究開始時の研究の概要

約1400人の患者コホートである小児インスリン治療研究会の登録患者・保護者を対象に自己管理能力と血糖コントロール状況や糖尿病療養環境、QOLに関してのアンケート調査を1年毎に行う。本研究の結果と小児インスリン治療研究会の臨床データを統合することで自己管理能力と血糖コントロール状況や糖尿病療養環境、QOLの横断的評価および患者毎の縦断的評価を行い、それぞれの関連性について検討する。また小児科発症1型糖尿病患者における成人医療へのトランジションの目安となる療養行動のマイルストーンを作成する。

研究成果の概要

本研究では1型糖尿病を持つことで子どもの学校での生活の質は悪化していたが、血糖管理が良いほど悪く、カーボカウント施行者で悪いこと、インスリンポンプ使用者で良いことが判明した。学校での療養行動の場所は教室が4割、他の部屋が6割であったが、ポンプ使用者では教室の割合が高く、ペン使用者でトイレの割合が高かった。また、インスリンポンプ使用者ではインスリン自己注射や血糖自己測定の手技獲得までの期間が伸びていた。インスリンポンプは学校での生活の質や療養行動の場所だけでなく、自己管理能力に影響を与えるていた。さらに摂食障害に関する調査では血糖管理不良者において摂食障害併発のリスクが高いことも示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、1型糖尿病が学校生活の質を低下させること、血糖管理が良い者をほど低下していること、インスリンポンプの使用によって学校生活の質の改善だけでなく、学校での療養行動自体に影響を与えること、療養行動の場所により血糖管理状況に影響を与えることが明らかとなった。これらから1型糖尿病を持つ小児の生活の質や血糖管理の改善のため、デバイスの有効活用を行った上での学校環境の整備が必要であることが示された。一方、インスリンポンプ使用によりペン注射など必要な手技獲得までの期間の遅延を認めており、デバイス使用時の適切な指導の必要性も示された。糖尿病診療における心の健康への対策の重要性が示された。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2024 2022 2020

すべて 学会発表 (9件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)

  • [学会発表] THE EFFECT OF INSULIN PUMP, CGM AND CARBOHYDRATE COUNTING ON GLYCEMIC CONTROL AND QOL IN CHILDREN WITH TYPE 1 DIABETES IN A SCHOOL SETTING2024

    • 著者名/発表者名
      Katsuyuki Matsui, Chihiro Nemoto, Koji Tagawa, Shizuyo Nagai, Fumika Kawano-Matsuda, Koji Ohsugi, Shigeyuki Ohtsu Toru Kikuchi
    • 学会等名
      The 17th International Conference On Advanced Technologies & Treatments For Diabetes
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 親子で認識の異なる小児1型糖尿病を持つ子どもの生活に対する疾患と治療の影響2024

    • 著者名/発表者名
      松井 克之, 根本 千裕, 田川 晃司, 長井 静世, 松田 史佳, 大杉 康司, 前田 泰宏, 倉田 研児, 糸永 知代, 阿部 裕樹, 宮河 真一郎, 荒木 まり子, 酢谷 明人, 虫本 雄一, 中村 千鶴子, 宇藤山 麻衣子, 濱田 淳平, 岡島 道子, 小山 さとみ, 神野 和彦, 川村 智行, 浦上 達彦, 大津 成之, 菊池 透
    • 学会等名
      第67回日本糖尿病学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 思春期1型糖尿病患者における摂食障害の実態調査2024

    • 著者名/発表者名
      大杉康司, 原洋祐, 倉田研児, 荒木まり子, 糸永知代, 前田泰宏, 明利悟瑠, 松井克之, 大津成之, 菊池透
    • 学会等名
      第67回日本糖尿病学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 小児1型糖尿病の患児自身が療養行動を習得する時期について -多施設研究アンケート結果から-2024

    • 著者名/発表者名
      根本 千裕, 松井 克之, 田川 晃司, 長井 静世, 松田 史佳, 大杉 康司, 大津 成之, 菊池 透
    • 学会等名
      第57回日本小児内分泌学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 身体心理社会モデルに基づく小児糖尿病をもつ子どもと 家族への療養支援2024

    • 著者名/発表者名
      松井 克之
    • 学会等名
      第58回糖尿病学の進歩
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] (シンポジウム)ライフステージを考慮した1型糖尿病診療「学童期~思春期の1型糖尿病の 学校生活, QOLの現状と課題」2022

    • 著者名/発表者名
      松井 克之
    • 学会等名
      第65回日本糖尿病学会年次学術集会(招待講演)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 小児1型糖尿病が患児の生活の質に与える影響2022

    • 著者名/発表者名
      松井 克之, 田川 晃司, 長井 静世, 松田 史佳, 倉田 研児, 大津 成之, 菊池 透
    • 学会等名
      第65回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書 2021 実施状況報告書
  • [学会発表] (シンポジウム)ライフステージを考慮した1型糖尿病診療「学童期~思春期の1型糖尿病の 学校生活, QOLの現状と課題」2022

    • 著者名/発表者名
      松井 克之
    • 学会等名
      第65回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 小児1型糖尿病における療養行動の実態と血糖コントロールへの影響2020

    • 著者名/発表者名
      松井 克之,長井 静世,大津 成之,布川 香織,松浦 宏樹, 坪内 肯二,杉原 茂孝,菊池 透
    • 学会等名
      第 63 回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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