研究課題/領域番号 |
19K10626
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
岡崎 可奈子 福島県立医科大学, 保健科学部, 助教 (90769340)
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研究分担者 |
大平 哲也 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50448031)
林 史和 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30723291)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 東日本大震災 / 避難高齢者 / 体重減少 / フレイル / 低栄養傾向 / 健康診断 / フレイル検査 / 要介護認定率 / 運動習慣 |
研究開始時の研究の概要 |
東日本大震災後の長期避難生活が高齢避難者の生活機能低下(フレイル)に与える影響について、震災に関連する身体・心理・社会的要因との関連を検討することで明らかにしようとする研究である。 福島県「県民健康調査」と協力市町村の介護認定状況を組み合わせて、震災前後の要介護認定の推移と震災関連要因との関係を後方視的に検討する。また、フレイル調査・検査を追加し、フレイルの頻度と生活習慣、社会心理的要因との関連について横断的に検討する。 本研究により、自然災害の多い我が国の長期避難者におけるフレイル予防に役立つ知見や、フレイルをより早期に発見し介入することの有効性について具体的な根拠を得ることができる。
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研究成果の概要 |
東日本大震災後の避難区域住民における震災後の体重減少の実態や運動をはじめとする生活習慣や心理社会的要因との関連を検討するとともに、健診にてフレイル調査を実施し、リスクをどの程度把握できるか検討することを目的とした。 初年度は、震災後に開始された福島県「県民健康調査」および、対象市町村の震災以前の健診データを利用して、フレイルの判定項目の一つである体重減少に注目し、標準体重者を対象に、震災後(2019年度までに)新規低栄養傾向について、その割合や要因について、縦断的に検討を行った。また、初年度より自治体の総合健診の場で身体機能検査(フレイル検査)を実施し、継続して3年分のデータを収集した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
震災後の低栄養傾向の発生には、避難の影響よりも、震災以前の生活習慣(運動習慣や食行動)が影響していたことがわかりました。災害弱者となりやすい高齢者ほど常日頃から運動や身体活動を適切に保つことが重要であるといえます。また、継続して実施した身体機能検査と健診の結果を解析することにより、フレイルリスクを早期発見するために有用な項目を地域でも実施可能な項目の中から見つけることは意義があると考えます。
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