研究課題/領域番号 |
19K10634
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
加納 和彦 国立感染症研究所, 品質保証・管理部, 主任研究官 (00383654)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 感染症サーベイランス / 感染症疫学 / 可視化 / ダッシュボードシステム / 異常検知 / データ更新の自動化 / データ可視化 / 機械学習 |
研究開始時の研究の概要 |
感染症サーベイランスのデータを適切に解釈し、有効な対策へとつなげることは公衆衛生上重要な意義がある。データ解釈と対策につなげるまでの過程を、より迅速で適切かつ継続的に行っていくためには、IT技術を活用したシステムの利用が不可欠である。研究代表者はこれまで、感染症サーベイランスデータの可視化システムの構築に継続的に取り組み、患者報告の状況を容易に確認できるウェブシステム「NESID Dashboard」の開発を行ってきた。本研究では、既存のシステムに改良を加え、サーベイランスデータのより適切な疫学的解釈と系統的なリスク評価を可能にするシステムへと進化させる。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、感染症サーベイランスデータをより効果的に活用するための感染症サーベイランスダッシュボードシステムを作成し、データ取得からシステムへの反映までの自動化を行った。疾患別には、新型コロナウイルス感染症の動向把握のための可視化・モニタリングツールの作成、EHEC感染症広域事例探知のアラート発出の自動化と可視化ツールの作成を行った。今後は公衆衛生向上に資するダッシュボードシステムとすべく、国内外の専門家等の意見を踏まえ開発・改良を進めていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感染症サーベイランスデータを活用して公衆衛生向上に寄与すべく、①発生状況の迅速な把握、② 異常の検知を目的とした感染症サーベイランスダッシュボードシステムの開発に取り組んだ。全数届対象の全ての疾患について、届出状況の把握を容易にするダッシュボードシステムを作成した。一方疾患別のツールとして、腸管出血性大腸菌感染症の広域発生の可能性を探知しアラート発出・可視化を行うツールを作成した。今後は国内外の専門家の意見を踏まえ改良を重ね、感染症流行の特異的な発生の早期探知、早期対応につながるシステムとなるように研究を継続する。
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