研究課題/領域番号 |
19K10649
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
|
研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
荒井 孝子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (90405580)
|
研究分担者 |
東野 定律 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (60419009)
武田 英孝 国際医療福祉大学, 臨床医学研究センター, 教授 (70245489)
池田 俊也 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (90193200)
BABAYEV TAMERLAN 国際医療福祉大学, 医学部, 助教 (30810874)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 推算GFR / CKD / クレアチニン / シスタチンC / scale / 慢性腎臓病 / 生活習慣病 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、慢性腎臓病(CKD)が生活習慣病の中で重要な位置を占めてきている。このCKDへの進展をいち早く推算糸球体濾過量(以下eGFR)値で評価して対応する基準がCKDのガイドラインで示されている。 本研究では、いわゆる健常者の人間ドックデータより、eGFRの悪化や進展に及ぼす危険因子を数値的に分析する。すなわちeGFRの分析によるCKD進展を予防するための定量的評価スケールの開発を目指す。さらにこのスケール作成をeGFRcysでも検討し、CKD予防のための臨床指導、保健指導への具体的指標となるものを数値化する。
|
研究成果の概要 |
本研究は、正常に生活しているドック受診者のeGFRの推移、健診時の全てのパラメータを分析した。危険因子、生活習慣に関わる各種パラメータを分析することで、何がeGFRの増悪因子となっているかを2項ロジスティック分析で明らかにした。eGFRの悪化に関わる因子は、男女ともに高血圧、高尿酸血症、脂質異常症、尿酸であることが明らかになった。また、eGFRcreとeGFRcysの乖離が大きくなる因子は女性、若年者、既往歴の有病率が低いこと、検査データが正常であること、やせや標準体型であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腎臓病(CKD)の多くは、糖尿病や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病に長期罹患してeGFRが低下しCKDになるとされているが、どの危険因子に焦点をあてコントロールすべきか明かではない。この研究でeGFRの低下に関わる主要な因子を明らかにした。40歳から65歳未満の男女ともに、2項ロジスティック分析で高血圧症、高尿酸血症、脂質異常、尿酸が重要な因子と判明した。これに焦点を当てた指導、治療により健康年齢を長く保つ健指導が重要であると考える。具体的には、男女ともに高血圧症、高尿酸血症、高脂血症、尿酸値の調整オッズ比を反映したスケールを作成し、CKDに進展させないよう保健指導に役立てていく。
|