研究課題/領域番号 |
19K10650
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター (2020-2022) 名古屋市立大学 (2019) |
研究代表者 |
細野 覚代 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 室長 (80402600)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 主観的健康観 / 主観的幸福感 / 精密検査受診率 / 主権的健康観 / 二次健診受診率 |
研究開始時の研究の概要 |
20歳以上、無症状の健診センター受検者を対象に前向きに主観的健康観と二次健診受診・検査データ改善・行動変容等の保健行動を追跡し、その関連を検討する。
2020年度を例とすると、2019年度に要精密検査・要医療の判定があったリピーターの2019年度主観的健康観と2020年度に聴取した二次健診受診状況との関連について交絡因子を調整し、多変量ロジステック回帰分析を行う。 さらに、2019年度各疾患の判定区分と2020年度の主観的健康観の相関解析を行い、主観的健康観と健診結果判定区分との乖離を検討する。
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研究実績の概要 |
労働者人口の高齢化に伴い、職域における健康診断やがん検診では有所見率は徐々に上昇している。しかし、有所見であっても適切な保健指導や診察・精密検査を受けない者も多く、疾病予防や健康状態の改善に十分つながっていない。本研究の主目的は、20歳以上の健診センター受診者を対象に前向きに主観的健康観・主観的幸福感と有所見判定後の医療機関受診・検査データ改善・行動変容等の健康行動に関する情報を収集し、その関連を明らかにすることである。 本研究は研究代表者の所属機関異動と新型コロナ感染症による緊急事態宣言の影響で、協力医療機関を見つけるのに時間がかかったため、全体的に計画実施が遅れた。 国立がん研究センター中央病院検診センターに研究協力を依頼し、関係者より了解を得られた。検診センタースタッフと、実際のデータ収集の実務について打合せを行った。研究参加率をあげるための調査協力依頼方法を始め、精密検査受診や再検査受診等のアウトカム把握方法については課題が多く、現在も検討を続けている。また、調査票の内容についても分担研究者・研究協力者と議論し、ベースライン調査票案と追加調査用の調査票作成も行った。検診センター内の検診データ管理システムについても確認し、データ収集後は速やかにデータ解析を実施できるよう準備を進めている。 研究計画に大きな遅れがあるため、当初の前向き調査に加えて、後向き調査も実施することにした。具体的には、後向き調査のために過去の主観的健康観・幸福感と健康診断受診状況や精密検査受診に関する情報も収集する。検診システムや院内がん登録のデータ利用申請等も考慮しつつ、研究計画全体をブラッシュアップし、研究倫理審査申請の準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で協力医療機関を見つけるのに時間がかかったため
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今後の研究の推進方策 |
検診センタースタッフの協力を得て、速やかにデータ収集を行う。 同時に精密検査受診を把握するための追加調査準備を勧める。現状では、研究参加者本人への質問票調査と国立がんセンター中央病院の受診状況を電子カルテで調べる予定。 データ入力システムとデータベース作成を進めて、解析に備える。
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