研究課題/領域番号 |
19K10668
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
北島 勉 杏林大学, 総合政策学部, 教授 (10234254)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | HIV / HIV自己検査 / タイ / 若者 / DCE / 自己検査 / HIV検査 / COVID-19 / 検査 / ART / ピアエデュケーション |
研究開始時の研究の概要 |
世界的に若年層の新規HIV感染者が増加傾向にある。HIV検査とカウンセリング(HTC)は、感染の早期発見と治療につながり、本人の予後や他者への感染予防という点でも重要であるが、若年層のHTC利用割合は低い。タイ国においても、若年層の性感染症患者が増加しており、今後若年層において新規HIV感染者が増加することが懸念されている。そこで、本研究は、タイ国の一地域の15~18歳の若者を対象として、HTCに関する知識や態度、利用状況を調べ、その情報をもとに、地域の保健医療施設、学校の教員や生徒、地域市民団体と協力しながら、HTC利用促進プログラムを作成、導入し、その有効性を検証することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、タイの若者のHIV自己検査(HIVST)の選好を調査した。調査では、離散選択実験(DCE)を、タイ東北部のある県に居住する15~24歳の個人を対象に実施した。DCEは選好を測定するために考案された属性に基づく調査法である。SNSと、県内の高校でHIVと性感染症の予防啓発活動を行っているNGOを通じて参加者を募集した。438人から回答を得られた。公立病院から無料と匿名でHIVSTキットを入手でき、検査前・検査後ともに対面カウンセリングが受けられる場合、79.2%が選択することが推計された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的に若年層の新規HIV感染者が増加傾向にある。HIV検査は、感染の早期発見と治療につながり、本人の予後だけではなく、他者への感染予防という点でも重要であるが、若年層のHIV検査の利用割合は低い。タイ国においても、新規感染者が減少しているが、近年、若年の献血者のHIV陽性割合や、若年層の性感染症患者が増加しており、今後若年層において新規HIV感染者が増加することが懸念されている。近年、タイではHIV自己検査(HIVST)が導入された。本研究は、若者のHIVSTへの選好を推計することで、若者へのHIVSTの適切な提供方法を構築することに寄与しうる。
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